ソラナ（SOL）上でのミームコイン取引と投機活動はこのほどより高まりを見せており、米ドル建てオンチェーン取引量は15日、最高値を記録した。DefiLlamaによると、取引量は週末には3.79億ドルに達し、18日時点の24時間取引量は3.61億ドルである。分散型取引所（DEX）の取引量は過去24時間だけで、1日の取引高は36億ドルを超え、史上最高を更新した。
アクティブアドレスの7日移動平均は、120万アドレスに到達し、2022年6月以来の最高値となる。新規アドレス数も87万に達し、急速な増加を見せている。ソラナベースのDEXアグリゲーターJupiterは、イーサリアム上のDEXのUniswapV3のよりも多くの取引量を記録。SOL価格は200ドルを突破しBNBを抜きステーブルコインを除き第3位の暗号資産に躍り出ている。ソラナの時価総額は18日に最高値を更新した。
ソラナでのトランザクション総手数料は383万ドル、2万350SOLに達し、新高値を更新。ミームコインの活況が主な原動力となっており、バイナンスに上場したBook of Meme（BOME）は設立から数日で1500%のリターンを達成。プレセールも注目を集め、10131SOLが集まり、創設者Darkfarms氏が予想していた500～600 SOLをはるかに上回った。アーティストKero氏のプレセールはKeroはプロジェクトの具体的な計画が最初はなかったにも関わらず5万5000SOL、約1066万ドルを集めた。
SponsoredBOME2日間で急騰し、億り人を生み出す
LookOnChainによると、BOMEのとある取引者はわずか2日間で430万ドルの利益を得た。BOMEの取引開始2時間後に3505SOL（64.5万ドル）で5億3245万BOMEを購入し、2万6933SOL（495万ドル）で売却。結果、2万3428SOL（430万ドル）の利益を2日間で獲得した。BOMEトークンの時価総額は後に12億4000万ドルまで増加した。
PepeミームコインのアーティストによってSolana上に構築されたBook Of Memeは、データストレージにArweave、IPFS、inscriptionsを使用し、クロスチェーンストレージのソーシャルプラットフォームとしても機能する。将来の計画には、特定のミームに関連するすべての保存コンテンツをリンクするために単一のNFTを使用することも含まれている。
ミームコインのFOMOや詐欺に注意
Not everyone can make money by trading #memecoins on #Solana!
— Lookonchain (@lookonchain) March 17, 2024
This guy traded 11 #memecoins in 3 days, losing money on each one, for a total loss of 754 $SOL($147K).
He seems to be very #FOMO, always buying high and selling low.https://t.co/lxijIqGLZC pic.twitter.com/f7KfOf5i17
一方でLookOnchainはミームコイン市場の活況に対して注意喚起を促してており、ソラナ上のミームコイン取引で利益を得るのは誰にでもできるわけではないと主張する。とある取引者は3日間で11のミームコインを取引し、それぞれの取引で損失を出し、合計で754SOL（約14万7000ドル）の損失を記録。LookOnchainは高値で購入し、低値で売却するFOMO（機会を見逃す恐怖）の傾向が見られると指摘した。さらに市場の活況はプレセールや運営を装った詐欺が横行するため注意が必要だ。セキュリティ会社のBlockAidは、2ヶ月前にウォレットドレイナー攻撃によってソラナユーザーをターゲットにした暗号資産詐欺を報告した。
急騰するミームコインを含む仮想通貨は「バンドワゴン効果」を誘発し、投資家のリスク管理を疎かにする恐れがある。バンドワゴン効果とは、他者の行動や意見に追随する現象で、一時的な価格ブームやバブルを生じさせるリスクがある。
