ソラナは、大規模アップグレード「Alpenglow」に向けてバリデータの準備を開始した。このアップグレードにより、トランザクションのファイナリティが大幅に高速化される見通し。
現在、ソラナでは1ブロックの完全な承認に約12秒を要している。Alpenglow導入後は、この時間が約150ミリ秒まで短縮される見込みだ。つまり、決済や取引の完了がほぼ即時となる。
同アップグレードでは、ネットワーク上の取引確認方法が変更される。バリデータは、独立したコンピュータで構成され、取引を検証しブロックチェーンの正しい状態に合意する役割を担う。
Alpenglowによるソラナの変化
現行システムでは、バリデータは大量の投票データをネットワークに送信している。Alpenglowでは、これら多数の投票を1つの電子証明書にまとめる方式を採用する。
例えば、数百通の個別承認書類を、全員の同意を示す1通の署名済み文書に置き換えるイメージだ。これにより、ソラナが処理するデータ量が減少する。
その結果、通常のトランザクション処理のためのネットワーク容量が拡大する見通し。これにより、取引プラットフォームや決済アプリ、DeFiサービスが繁忙時にもより迅速に活動を処理できるようになるとみられる。
バリデータはまず、新たなBLS公開鍵の登録が必要。ソラナはアップグレードを2026年8月から10月にかけて段階的に展開する計画だが、テスト期間中にスケジュールが変更となる可能性もある。
アップグレードを前にしたソラナ価格の動向
SOLは現在、77ドル付近で推移しており、時価総額は約450億ドルで暗号資産の時価総額ランキングで7位となっている。
このトークンは過去1年間で61%下落しているが、直近1か月では約5%上昇している。これは現在の価格の見通しとしては強弱混在の状況。
メインネット稼働前に控える予定
Alpenglowの有効化期間は今のところ2026年8月から10月とされており、その範囲内で正確な日程は未定。
十分な数のバリデータが鍵を登録し、Validator Admission Ticket(VAT)が有効にならなければアップグレードは実装されない。VATは新システム下でバリデータが投票する前に、それぞれの鍵を検証する役割を担う。
また、ソラナは今月、ニューヨーク証券取引所(NYSE)でのSecuritize上場とともに、ガバナンス投票ツールも導入した。
ソラナの季節性の価格動向を追うアナリストによると、過去のアップグレードが一部で取引再活性化につながったとされるケースもあるが、毎回そのパターンが繰り返されているわけではない。Alpenglowで同様の現象がみられるかどうかは、10月までにバリデータの登録が円滑に進むかどうかに左右される見通し。









