ソラナ(SOL)は3か月以上にわたり上昇傾向を維持してきたが、直近では売り圧力により一時的に調整を強いられた。下落後すぐに投資家の買い支えが入り、価格は持ち直している。
依然として強さを見せる一方で、保有者の間に見られるセンチメントの分裂が、短期的な方向性を不透明にしている。
ソラナ保有者のセンチメントは交錯
オンチェーンデータによると、長期保有者(LTH)の売却が目立っている。ソラナのライヴリネス指標は数週間で上昇し、休眠ウォレットからの移動が増加。これはLTHが一部資産を売却している兆候で、価格に下押し圧力をかけている。
Sponsoredこの流れは1か月以上続いており、売却ペースは鈍化したものの完全には止まっていない。ベテラン投資家が慎重姿勢を強めていることが、直近の下落の一因と見られる。

一方で短期保有者(STH)は成熟の傾向を見せている。HODL Wavesのデータによると、1〜3か月保有層が管理する供給が14.4%に増加し、5か月ぶりの高水準。これは新規参加者が下落で投げ売りせず、保有を選んでいることを示す。
STHの姿勢は、ソラナの上昇トレンド維持に不可欠となっており、LTHの売却圧力を相殺している。
ソラナ価格の堅調推移
SOLは現在209ドルで取引され、206ドルのサポートを維持しながら上昇トレンドラインを再テストしている。LTHの売却による一時的な下落を経ても、投資家のコミットメントが市場を支えている。
強気のシナリオでは、抵抗帯を突破し214ドル、さらに221ドルを超えれば、232ドルまでの上昇余地が開ける可能性がある。
ただしLTHの売却が再加速すれば、206ドルを割り込み、200ドルへの調整に至る可能性がある。この場合、強気シナリオは否定され、市場には新たな弱気ムードが広がる恐れもある。