ソラナ価格は2月23日に約75ドルまで下落した後、約9%反発し、依然として82ドル超でその大部分の上昇幅を維持している。
通常、この種の反発は「最悪期は過ぎた」と判断する買い手を強く引き寄せる。しかし、今回はそうなっていない。従来なら回復局面で動くはずの長期保有者が、今回は静観している。このため、価格と信念の間に異例の乖離が生まれ、ソラナの反発がすでに圧力にさらされている理由の一端と言える。
価格反発も長期保有者の買いは約62%減少
信念低下の最も明確な兆候は「HODLer Net Position Change」指標で見て取れる。この指標は、155日超ソラナを保有するウォレット(長期保有者)が、30日間でどれだけ追加・削減したかを測定するもの。
2月10日、長期保有者は約150万SOLを追加した。2月24日には、この数字が56万4317SOLまで急減した。2週間で約62.5%の蓄積減少となる。価格安定・反発が見られたにもかかわらず減少しており、この変化は特に重要。
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要するに、ソラナの強気な保有者は月初には積極的に買っていたが、今は大きく自信を失っている。こうして買い増しが急激に鈍る状況は、回復トレンドが本格始動したという確信が薄れていることを示唆する。SOL価格の反発があったにもかかわらず、長期保有者の立ち位置は月間で最低水準。
免責事項:これは長期保有者が大規模に売却しているという意味ではなく、買い圧力が大幅に鈍化したことを示すに過ぎない。
この変化は最古参の保有者だけでなく、中期的な保有者にも及ぶ。1か月以上3か月未満保有する中期保有者も露出を減らしている。1月25日時点で全供給の19.52%だった保有割合が、2月24日には14.08%まで低下。1か月で保有シェアは27.9%相対減となった。
この現象が重要なのはタイミングにある。ソラナ価格が直近2日で上昇していたにもかかわらず、同傾向が止まらなかった。反発を買い支えるのではなく、むしろ出口と見る保有者が多い状況。
2200万SOLの供給壁が回復の障壁
強い買い支えの欠如は、ソラナのコストベース分布データと組み合わせるとさらに懸念を深める。これは投資家が最後にコインを取得した価格帯を示す。
このデータによれば、82.81ドル〜83.79ドル付近に供給が大きく集中。2,216万SOLがこの帯域で蓄積されている。現在、価格以上の水準に位置する最大級の供給クラスター。
この帯域は、以前の下落も耐えた買い手にとっての損益分岐ゾーンをなす。価格が取得水準へ戻ると、多くの保有者が損失回避やリスク軽減のため売却しやすくなる。
これが、ソラナの反発が82.91ドル付近ですでに頭打ちになっている一因と言える。この価格帯で、損益分岐での売却を待つ大量の保有者が控えている。
同時に、長期保有者の買い増しは60%以上減少。強気な買い手が減り、供給吸収力が弱まっている。この売り手と買い手のバランスの崩れが、反発継続を困難にしている。
ソラナ価格、今後17%下落の可能性指摘
ソラナのテクニカル構造も、今の反発相場にリスクを加えている。この反発前に、ソラナはベア型のヘッドアンドショルダー(頭と両肩)パターンを確認し、75.69ドル付近まで下落した。
直近の反発後も、このパターンが示唆する下値目標は68.71ドル付近を指し示す。現在値82.52ドル付近から68.71ドルまで下落した場合、さらに約17%の下落幅となる。直近の9%反発でも、広範な弱気構造はまだ否定されていない。加えて、ソラナは82.91ドル突破を試みたが、先に指摘した供給の集中で阻まれ失敗した。
一段の回復には、まずこの供給クラスターで形成される直近レジスタンス82.91ドルを明確に上抜けする必要がある。この水準を突破できれば、次の抵抗は86.82ドル付近に位置する。91.33ドル超となれば、弱気パターンが完全に否定され、下落トレンド終了の確認となる。
しかし、82.91ドルでの上値抑制が続けば、下方向リスクが増大する。
ソラナが再び80.89ドルを割り込むと、74.96ドル再下落テストが速やかに起こる可能性。さらにその水準を割れば、68.71ドルおよびそれ以下の水準を目指す動きが再点火となる。これが弱気パターンの現行下値目標。