ソラナ(SOL)は220ドルを超えて取引され、過去7日間で5.3%上昇した。この伸びの大部分は直近3日間に集中しており、SOLは200ドルから220ドルへと10%急騰した。一見すると力強い上昇だが、注意すべきシグナルも点灯している。
過去のパターンから、ソラナが200ドルを大きく突破するとラリーが続かない傾向がある。いくつかの警告サインが再浮上しており、今回の急騰も例外でない可能性がある。
Sponsored利益確定売りはもはやリスクだけではない
最初のシグナルは、未実現利益/損失(NUPL)からだ。これは投資家が売却せずにどれだけの利益を抱えているかを示す指標で、9月9日時点で0.321に達し、過去1か月で2番目に高い数値となった。
前回のピークは8月28日で、このときNUPLは0.329に達した。その直後、SOLは約8%下落している。高いNUPLは投資家が大きな含み益を抱えていることを示し、利益確定売りにつながりやすい。
今回も同様で、高水準のNUPLは売却を保証するものではないが、利益確定圧力が高まっている兆候である。
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次のシグナルは、取引所のネットポジション変化だ。これは資産が取引所から引き出されているか(強気)預け入れられているか(弱気)を示す。
9月6日、ソラナが200ドル付近で推移した際には、470万SOLが取引所から流出した。だが9月9日、価格が217ドル付近に上昇したときには流出は75万8,000SOLまで縮小。価格が10%上昇する間に買い圧力は84%減少した。
価格上昇にもかかわらず流出が鈍化するのは、利益確定売りが進み、買い手が勢いを失っていることを示唆する。
ソラナ価格チャートに下落の兆し、重要な反発レベル
チャート分析も警告を発している。8月14日から9月10日にかけてソラナ価格は高値を更新したが、相対力指数(RSI)は低い高値を付けた。
RSIは0〜100で買い/売り圧力を測るモメンタム指標だ。価格が上昇する一方でRSIが下がる現象は「弱気ダイバージェンス」と呼ばれる。
これはモメンタムが衰えているサインで、売り圧力が背景で高まっている可能性を示す。トレーダーにとっては調整局面の前触れとなる。
注目すべき下値サポートは207ドル。日足で割り込めば197ドル、さらに189ドルまでの下落余地がある。一方で、日足で222ドルを突破すれば弱気シナリオは否定され、強気相場が継続する可能性がある。