ソラナの価格は、直近のもみ合いレンジを下抜けし、短期的な勢いの弱まりを示している。SOLはここ数週間、横ばいで推移した後、下方向にブレイクした。
この下落は、投資家の需要が低調であることを反映している。この慎重なセンチメントは、ソラナが現実社会でのブロックチェーン活用を拡大している中でも続いている。
ソラナとブータン、連携拡大
ブータンは最近、デジタルノマド向けにカスタマイズされた世界初のソラナ基盤ビザを発行した。この取り組みは、同国政府が先行してソラナブロックチェーン上に発行した金裏付けトークン「TER」の導入に続くもの。このような動きから、ソラナが主権国家のデジタルインフラ分野で存在感を強めていることがうかがえる。
国家レベルでの導入は、ソラナが拡張性のあるブロックチェーン基盤としての信頼性を高めている。しかし、現時点では採用実績がSOL価格の即時な上昇傾向に直結していない。
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ソラナ保有者に懸念広がる
オンチェーン指標によると、SOL保有者の慎重な姿勢が続いている。実現純損益データからは、投資家が引き続き損失を出しながら売却している様子がうかがえる。この動きは、短期的な反発への信頼感低下を表すもの。市場参加者は積極的な買い増しよりも資産保全に重きを置いている。
過去24時間で、暗号資産全体が下落する中、実現損失は6800万ドル増加し3億1700万ドルに達した。実現損失の急増は、弱気なセンチメントが根強い証左。継続的な売り圧力は反発の勢いを削ぎ、ソラナの価格に短期的な下落リスクを残す形となっている。詳細はこちら。
弱気ムードはデリバティブ市場にも波及している。清算データでは、ロングよりもショートが優勢を占めている。トレーダーはさらなる下落を見込んでいる構図。生態系の成長にもかかわらず、投機的センチメントは依然防御的であることをうかがわせる。
清算マップによれば、SOLが89ドルまで上昇した場合、ショート清算は11億5000万ドルに及ぶ見通し。逆に、価格が67ドルまで下がった場合には、ロング清算は2億4200万ドル程度となる。この非対称性は、急上昇時に弱気ポジションへの圧力が大きくなることを示している。
ソラナ価格に高い変動性の兆し
ソラナの価格は本稿執筆時点で76ドル付近で推移している。ボリンジャーバンドは収束傾向にあり、ボラティリティが圧縮されつつある。こうした状況は、急激な価格変動の前兆となることが多い。現状の弱気指標からは、下方リスクが高まっている。
SOLが73ドルのサポートを失えば、次の下値ターゲットは64ドル付近となる。この水準への下落はロング清算を引き起こしかねない。強制売りが加速すれば、ボラティリティが増し、保有者の短期損失が拡大する懸念がある。
一方、センチメントの転換が起これば、反発ムードが強まる可能性もある。もし強気派が主導権を握れば、ソラナの価格は再び78〜87ドルのもみ合いレンジに戻る見通し。この範囲での安定した推移が続けば、チャート構造は好転する。89ドルを上抜ければ、ショート清算が11億5000万ドルに達し、上昇モメンタムが加速する可能性がある。