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利益確定売りがソラナ価格に影響 — 回復が遠い理由とは

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編集:
Shota Oba

06日 9月 2025年 00:00 JST
Trusted-確かな情報源
  • 9月3日、ソラナの供給の約95%が利益を上げており、売り圧力が強まった。
  • 短期保有者が退出し、供給の割合が27%から22%に減少している。
  • SOLの価格は$218で抵抗に直面し、$194、$186、$173で支持を得ている。
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ソラナ価格(SOL)は、8月の力強い上昇の後に勢いを失いつつある。過去7日間では横ばい推移が続き、直近24時間では1.1%下落した。一方で、月間ベースでは依然として約26%の上昇を維持し、直近3か月では約35.8%の上昇を記録している。

トレーダーが8月のような上昇の再現を期待しているとすれば、結果は失望に終わる可能性がある。オンチェーンデータでは利益確定が活発化しており、別の指標も静かに弱気へ転じつつある。こうした状況は、ソラナが今後どの程度の速さで上昇できるかに疑問を投げかけている。

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2つの指標が活発な売却を示唆

オンチェーンデータによれば、利益を確保しているソラナ供給の割合は依然として極めて高い。9月3日時点では保有者の約95%が利益を得ており、8月8日の半年ぶり高水準である96.59%に迫っていた。本稿執筆時点でも約87%が利益を得ており、依然として過熱感のある水準だ。このように大多数が利益を抱えている状況では、売却の誘惑が一段と高まる。

ソラナのトレーダーは売却のインセンティブを持つ
ソラナのトレーダーは売却のインセンティブを持つ:Glassnode

過去のデータもこの傾向を裏付けている。利益供給割合が大きく減少し、8月2日に54%を下回った際、ソラナ価格は約158.53ドルだった。その後、8月28日までにSOL価格は214.51ドルまで上昇し、約35%の伸びを記録した。これは、利益を保持する保有者の割合が低下した局面で価格が上昇しやすいことを示している。逆に、多くの保有者が利益を抱えている局面では、上昇のたびに売り圧力が強まる傾向がある。

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強さに対する利益確定が続く:Glassnode

コインが移動する前にどの程度保有されていたかを測定するHODL Waves指標も同様の傾向を示している。短期保有者、つまり1週間から1か月、1か月から3か月の保有者は8月19日にピークを迎えた。当時、ソラナ価格は176ドル前後で推移していた。

このとき短期保有者は供給の約27%を握っていたが、その後シェアは約22%へ低下している。つまり短期筋が強さを利用して売却しており、利益確定がリアルタイムで活発に行われていることを裏付けている。


資金流入の弱さが示すソラナ価格の脆弱性

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価格チャートでは、SOL価格が218ドルで強い抵抗を受けている。ここを明確に上抜け、ローソク足がクローズすれば、ブレイクアウトの確認となり、新高値の更新と弱気シナリオの無効化につながる。

しかし、資金フローの鈍化が楽観を抑えている。買い圧力と売り圧力の均衡を測るチャイキン・マネーフロー(CMF)は急速に弱まっている。7月22日、ソラナ価格が局所的な高値に達した際にはCMFが0.31と強い資金流入を示していた。しかしその後、価格は高値を更新しているにもかかわらず、CMFは–0.01まで低下している。

ソラナ価格分析
ソラナ価格分析:TradingView

この乖離は、クジラや機関投資家がSOLに新規資金を投入していないことを意味する。大口流入がなければ、利益確定を行う投資家は売却の際にほとんど抵抗を受けない。需要の裏付けが欠けるため、上昇局面は脆弱であり、主要なサポート水準が崩れれば小休止どころか深い調整に発展する可能性が高い。

下値では194ドルに強いサポートがあり、さらに下落が進めば186ドル、173ドルが次の水準となる。現状ではソラナ価格は安定を保っているが、CMFが改善しない限り本格的な休息は遠い。

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