ソラナ・ブロックチェーンが今週末、インフラの重大な試練に直面している。開発者はネットワーク上のバリデーターに「緊急」のセキュリティパッチを展開したためだ。
1月10日、Solana Statusはバリデータークライアントv3.0.14の即時リリースを発表した。
Sponsoredネットワークの半数超、旧ソフト稼働続く
公式発表では、このリリースを「安定性」向上のための予防的措置として説明している。しかし、アップデートの展開パターンには、重要なセキュリティ対応の兆候が見られる。
「バリデーターの皆さん!まだノードをパッチ適用していない場合は、できるだけ早く3.0.14へアップグレードしてください」ソラナ財団のバリデーター・リレーションズリード、ティム・ガルシア氏は述べた。
ただし、緊急対応の理由となった具体的な原因は公式には開示されていない。市場は新リリースによってあらゆる潜在的な脅威が解決されたと信頼するしかない状況だ。
しかし、Solanabeachのバリデーター情報によれば、新ソフトウェアの導入が危険なほど遅れている実態が判明している。
本稿執筆時点で、ネットワークの大部分の資産は依然として古いソフトウェア上で管理されている状況だ。
ネットワーク全体の約51.3%のステークが、依然として旧バージョンのv3.0.13クライアントを稼働しているバリデーターによって管理されている。新たに安全性が確保されたv3.0.14へ移行済みなのは全体の18%にとどまる。
Sponsoredプルーフ・オブ・ステーク型のシステムでは、「緊急」アップグレードに対する対応の遅れは、システムの脆弱性リスクを高める。
一方で、このような運用上の混乱は、ネットワークの基盤インフラを提供する事業者の大規模な撤退とも重なっている。
トランザクション処理や台帳の保全を担うアクティブバリデーター数は、過去1年間で42%減少した。ソラナ・コンパスのデータによれば、ピーク時1364から現在は783まで減少している。
この縮小は、ネットワーク管理の集中化を招くだけでなく、ソラナノード運用の経済性が小規模事業者では維持困難になりつつあることも示唆している。
ソラナ系DEX取引高が急増
それでも暗号資産業界におけるソラナの利用指標は、依然として高水準を維持しているという逆説的な状況が続いている。
DeFiLlamaのデータによると、オンチェーンの活動は堅調が続いており、分散型取引所(DEX)の取引高は今週23%増加し、週次取引量は350億ドルを突破した。これは昨年11月第1週以来の過去最高水準である。
さらにソラナは、過去半年間ずっと他のチェーンよりも8倍多い日次トランザクションを処理し続けている。
Token Terminalのデータでもこの成長が裏付けられている。ここ1年でソラナ上のステーブルコイン利用が約200%増加した結果、ネットワーク上のステーブルコイン流動性は約150億ドルと過去最高値に達している。