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3兆ドル規模の大型IPO、過大評価のテック株流出か

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執筆&編集:
Lockridge Okoth

06日 4月 2026年 18:38 JST
  • スペースX、オープンAI、アンソロピックは2026年に過去最高評価額で上場する計画だ。
  • マイクロソフトはオープンAIで18倍の含み益を持つが、個人投資家は参入を待っている。
  • 合計上場による資金吸収額は、2016年以降の米IPO市場の調達額を上回る可能性がある。
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スペースX、OpenAI、Anthropicの3社が同時期に上場を計画しており、合計で約3兆ドルに迫る過去最大規模のIPOラッシュとなる見込み。

この3社は数か月差での上場を目指している。過去最高水準の評価額に対し、株式市場が大量の新規供給を消化できるかが問われている。

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3兆ドルIPOの試練

スペースXは2026年4月1日に、SECへ非公開の草案登録書類を提出した。上場時の評価額は1兆7500億ドルとされ、6月の上場を目指す。

同社は「Project Apex」と社内で呼ぶこの案件に21行の引受銀行を起用している。成立すれば、およそ750億ドルを調達する見込みで、2019年のサウジアラムコの記録の2.5倍超となる。

OpenAIは2026年第4四半期または2027年第1四半期の上場を目指しており、評価額は1兆ドルに迫る規模。Anthropicも2026年第4四半期にも上場を協議しており、銀行団は調達額が600億ドル超に達すると見込む。

この3社の時価総額は合わせて約2兆9000億ドルにのぼる。アナリストのトマシュ・トゥングズ氏は、通常のフロート比率で換算した場合、1四半期で市場から4320億~5760億ドルを調達する必要があると指摘する。

2016年から2025年までの米国IPO市場全体の調達額は4690億ドル。

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損失を被るのは誰か

懐疑的な見方としては、初期投資家たちはすでに大部分の利益を確保しており、一般投資家は過去最高のプライベート評価額で株を取得することになるという懸念がある。

流出したキャップテーブルによれば、マイクロソフトのOpenAIへの約130億ドルの投資は、現在2280億ドルと推定され、およそ18倍のリターンとなっている。

規模の小さいファンドのリターンはさらに大きく、Sound Venturesは2000万~3000万ドルを13億ドルに増やしたとされる。

「スペースXとOpenAIのIPOはいずれも莫大な流動性確保を狙ったもの。プライベート・エクイティやVCなどは売却に動いており、理解できる面もある。この評価額では企業の実態と合わず、多くの人が高値で掴まされることになる」とアナリストのMarkets & Mayhem氏が指摘

OpenAIは2026年単年だけで約140億ドルの赤字が見込まれている。黒字化は2029年または2030年と予測される。

サラ・フライヤーCFOは同僚に対し、上場の準備が整っていないと述べており、売上の伸びが現在の支出計画を支えられないと警告したと伝えられている。

OpenAIの企業向けAPIのシェアは2023年の50%から2025年半ばには25%に低下。一方でAnthropicは同期間に12%から32%に上昇した。

IPO順序を巡る攻防

タイミングは評価額と同じくらい重要な要素。OpenAIはAnthropicより先に上場を目指すが、ウォール街向けの説明ではAnthropicの方が説得力がある可能性。

Anthropicは年換算売上を4か月で90億ドルから190億ドルに倍増させた。売上の約80%は企業顧客が占め、これは消費者向け中心よりも株式市場で評価されやすい内訳。

Anthropicは2027年にフリーキャッシュフローの黒字転換を見込む。一方、OpenAIの損益分岐点は2030年に先送りされた。

とはいえ、両社とも現時点で黒字化していない。SECがAnthropicにクラウドの利用クレジットの会計処理を変更するよう求める可能性もあり、財務諸表に影響を及ぼす可能性がある。

個人投資家が公正な条件で参加できるのか、それとも初期投資家の出口戦略として利用されるのかが、2026年IPOサイクル最大の焦点となっている。

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