分散型金融（DeFi）プロトコル「Spark」に関連する暗号資産スパーク（SPK）の価格が過去1週間で約2倍に上昇した。Ignitionと呼ばれるエアドロップ・キャンペーンの第2フェーズ開始に向けた期待感が、相場を押し上げたとみられる。
スパークはSparkプロトコル内で利用されるネイティブトークン。価格急騰に加え、プロトコル自体の利用も拡大しており、ネットワーク上に預けられた暗号資産の総額を示す「総ロック価値（TVL）」は過去最高を更新した。
Sparkの成長は、DeFi市場の回復基調と相まって、再び投資家の注目を集めている。エアドロップの次の段階では、SPK保有者やプロトコル利用者への追加配布が予定されており、市場では今後の需給動向を注視する声も出ている。
Sponsoredスパーク（SPK）価格急騰の理由
BeInCryptoのデータによれば、SPKの価格は過去1週間で約100%上昇し、ローンチ時に見られた高値に達した。トークンの時価総額も約3000万ドルから6200万ドル以上に倍増した。
過去1日だけでも、価格は45.73%上昇し、SPKは0.061ドルで取引されている。取引量も403.90%増加し、4億8600万ドルに達し、投資家の活発な活動を示している。
この活動の急増は主にプロジェクトのエアドロップによって引き起こされているようだ。トークンを請求できるエアドロップの第1フェーズは本日終了する。
Sponsored Sponsored次のフェーズ「オーバードライブ」も重要な締め切りが近づいている。このフェーズでは、参加者が第2のエアドロップに参加資格を得る機会がある。
「オーバードライブは、ステークし、信じ続けた人々のためのものだ。これはエアドロップの第2フェーズで、@symbioticfiを通じてSPKをステークし、未請求のIgnition SPKの一部を得ることができる」とプロトコルが投稿した。
公式発表によれば、ユーザーは2025年7月29日までにIgnitionエアドロップをステークし、2025年8月12日まで維持する必要がある。さらに、この期間中にUSDSまたはUSDCを少なくとも1000ドル以上継続的に保存する人は、オーバードライブユニットで2倍のブーストを得ることができる。
オーバードライブの取り組みの重要な要素であるステーキング要件は、ユーザーが締め切りに間に合うよう急いでいるため、最近の価格上昇の大きな要因となっているようだ。トークンのステーキングは流通供給を減少させる。
これにより、価格に上昇圧力がかかる。エアドロップを巡る興奮も市場のセンチメントを高め、トークンへの関心を引き起こしている可能性がある。これがSPKの最近の動向を説明していると考えられる。
しかし、ステーキング期間が終了し、トークンが配布されると、一部の受取人がそれを売却する可能性がある。これにより売り圧力が生じ、8月12日以降、短期的に価格が下がる可能性がある。同様のパターンが6月にトークンがローンチされた際に観察された。
それにもかかわらず、一部のアナリストはSPKの見通しに対してますます楽観的である。
「成長の余地はまだたくさんある。Sparkの成長軌道は、今後1年以内に0.10ドルから0.15ドルに達し、次の2〜3年でパートナーシップを拡大し、クロスチェーンの機会を探り、新しいDeFi製品を開発することで、0.50ドル以上に達する可能性がある」とアナリストが予測した。
スパークのTVLが過去最高値を記録
Sponsored Sponsored一方、成長は価格に限らない。DefiLamaのデータによれば、SparkのTVLは今日、新たなピークの81億5000万ドルに達した。
プラットフォームの製品、例えば4.5%のAPYを提供するSpark Savingsや、現在49億ドルのTVLを保持するSparkLendが先導している。
流動性を管理するSpark Liquidity Layer（SLL）も、39億8000万ドルの資産を割り当てている。さらに、Token Terminalのデータによれば、市場全体のアクティブローンの価値が7月に新高値に達した。特に、SparkはAaveやMorphoと並んでこの分野のリーダーとして第3位にランクインしている。
これらの指標は、分散型ソリューションへの需要の高まりと、Sparkのようなプラットフォームがより広範なDeFiエコシステムを支える役割を果たしていることを示している。
