USDCの発行元であるサークルは、上場から数週間で急成長している。ステーブルコイン供給の急増を超えて、同社の時価総額も上昇中。
この急成長は、アナリストが予測するアルトコインの夏を覆い隠す可能性がある「ステーブルコインの夏」という上昇トレンドの中で起こっている。
サークル、IPOの勢いでUSDC供給を逆転し800%の急騰
月曜日、フィンテック企業の時価総額は638億9,000万ドルに達し、USDCの総流通供給量である約616億8,000万ドルを上回った。
月曜日の取引セッション中、サークルの株価は一時300ドルに迫り、最終的に263.45ドルで取引を終えた。
このマイルストーンは、サークルの注目のIPOからわずか3週間後に達成されたもので、同社はNYSE（ニューヨーク証券取引所）にデビューした初のステーブルコイン発行者となった。NYSE上場以来、株価は18取引日で800%以上上昇している。
この急上昇は、ステーブルコイン発行を超えたサークルの広範なフィンテックの可能性に対する投資家の信頼の深まりを反映している。BeInCryptoが報じたように、サークルのIPOは大規模な機関投資家の関心を集め、市場の期待を再調整し、サークルの長期的なビジネスモデルに関する期待も含まれている。
トレーダーはますますサークルをUSDCのミントとバーンのショップを超えたフルスタックのデジタル金融オペレーターと見なしている。CRCL株がUSDCステーブルコインの流通価値を上回ったことは、この変化を反映している。
これはまた、多くの人が「ステーブルコインの夏」と呼ぶものの背後にある大きな勢いを示しており、トロンDAOやクラーケン取引所のような主要プレーヤーがこのフレーズを受け入れている。
同社は、ステーブルコインがますます現実資産（RWA）、DeFiイールドファーミング、国境を越えた支払いを支える中で注目を集めているようだ。サークルは最近、XRPレジャー上でUSDCステーブルコインを立ち上げた。
サークルのUSDC供給量、2025年に40%増加
DefiLlamaのデータによれば、サークルのUSDC供給は1月の436億7,200万ドルから本稿執筆時点で613億2,300万ドルに急増している。2025年の40%の急増は、法定通貨に裏付けられたトークンの魅力が増していることを示唆している。
しかし、すべての注目が好意的というわけではない。BeInCryptoは最近、サークルの従業員がIPO後に最大30億ドルの未実現利益を逃した可能性があると報じた。これは厳しい株式構造のためである。
この事実は、社内での不満と外部での懐疑を引き起こし、特に同社の評価の軌跡を考慮すると注目される。
一方、BitMEXの共同創設者アーサー・ヘイズは最近、サークルのコインベースとの深い統合が戦略的制約になる可能性があると主張した。同氏は、サークルのコインベースへの依存がUSDCの市場到達を制限していると指摘し、同社の将来はより大きな独立性と多様化にかかっている可能性があると示唆した。
「ここで読むのをやめるなら、ステーブルコイン発行者への投資を評価する際に自問すべき唯一の質問はこれだ：彼らはどのようにして製品を配布するのか？」とヘイズは最近のブログで書いた。
しかし今のところ、市場はサークルのビジョンを全面的に受け入れているようだ。同社の伝統的金融（TradFi）とWeb3における二重の勢いは、資本流入と文化的影響力に繋がっている。
市場価値でステーブルコインを超えることは、単なる金融上の節目を超え、心理的なパラダイムシフトを反映している。これは、投資家がサークルをデジタルマネーインフラの次の段階の中心と見なしていることを示しているのであり、単なるその産物ではないことを示唆している。
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