スタンダードチャータード銀行は8日、ビットコインが間もなく過去最高値に達すると予測している。同行は第2四半期に12万ドルの目標がますます現実的になっていると考えている。
この予測を支える要因はいくつかある。ビットコインETFや業界の主要企業による強力な蓄積活動、そして米国でのビットコインの機関投資家による採用の増加が含まれる。
ビットコインの12万ドル予測の要因は？
スタンダードチャータード銀行のデジタル資産リサーチ責任者ジェフ・ケンドリック氏は、BeInCryptoとのインタビューで、ビットコインが間もなく新たなピークに達する可能性があると述べた。同氏はこの潜在的な急騰を、ETFへの流入、Strategy（旧MicroStrategy）の投資戦略、機関投資家の関与に起因するとしている。
ケンドリック氏は、現在のブルトレンドにおける資本フローの役割を強調した。Glassnodeのデータによれば、過去2週間でETFへの流入が強く戻ってきている。同時に、ビットコインは8万4,000ドルから9万9,000ドルに反発している。
「ビットコインの価格上昇は今やフローに関するものであり、フローは多くの形で来ている。米国のスポットETFは過去3週間で53億ドルの流入を見た。私の価格調整計算では、この期間で12億ドルしか増加していないので、純実質フローは40億ドル以上だ」とケンドリック氏は述べた。
ケンドリック氏が指摘したもう一つの重要な要因は、Strategyの継続的なビットコイン蓄積である。BitcoinTreasuriesのデータによれば、同社は2024年後半からビットコインを着実に蓄積している。最近の価格回復により、Strategyの総保有額は538億ドルを超える記録的な価値に達している。
「彼らは現在55万5,450ビットコインを保有しており、これは存在するすべてのビットコインの2.6%に相当する。さらに84億ドルを調達してビットコインを購入する新たな計画は、さらに84万ビットコインを追加することになる。10万ドルの価格で、これは存在するすべてのビットコインの6%以上に保有量を増やすことになる」とケンドリック氏は付け加えた。
ケンドリック氏は、ETFとStrategyの今後の13F提出が投資活動にさらなる光を当てると述べた。
また、アブダビの政府系ファンド、スイス国立銀行、ノルウェー年金基金を含む主要機関の関与が増加していることを強調した。この傾向は、ビットコインが伝統的なポートフォリオに受け入れられつつあることを示している。
「12月末時点で、アブダビの政府系ファンドはIBITに4,700ビットコイン相当の小さなポジションを持っていた。これが増加し、他の長期購入者も参加していると予想している。特に、スイス国立銀行は最近MicroStrategyを購入し始め、ノルウェー年金基金も同様だ」と同氏は述べた。
参入しているのは機関だけではない。米国の地方政府も行動を起こしている。最近のBeInCryptoの報告によれば、アリゾナ州、ニューハンプシャー州、テキサス州、オレゴン州が戦略的ビットコイン準備法案で大きな進展を遂げている。
「ニューハンプシャー州は最近、戦略的ビットコイン準備法案を可決した最初の米国の州となり、他の州も追随すると予想している」と同氏は述べた。
これらの要因を考慮すると、ケンドリック氏はビットコインの価格見通しに楽観的である。それでも、同氏は自身の予測が控えめかもしれないと認めている。
「第2四半期の12万ドルの目標が低すぎるかもしれないことをお詫びする」と同氏は締めくくった。
強力なETF流入、Strategyの積極的な蓄積、機関投資家の参加増加、米国での支援的な地方政策の組み合わせが、ビットコインにとって完璧な状況を作り出している。スタンダードチャータードによれば、新たなビットコインの過去最高値は可能性があるだけでなく、すぐそこにあるかもしれない。
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