Suiはトークンの急騰を受けて10月に突入した。続くBasecampカンファレンスでは、投資家が今後も長期的に関心を持てるかどうかを左右する3つの発表がなされた。サムスンウォレット連携、グーグルクラウドとの新プロジェクト、そして処理速度の新記録である。

シンガポールで開催された同イベントで、SuiはAIソフトウエアがユーザーの代わりに資金を移動させる未来像を示した。

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1. サムスンがSuiを数千万台のスマホへ拡大か

サムスンウォレットがSui経由によるUSDC送金に対応する。対象は米国のGalaxy端末8200万台。ユーザーはSUIを事前購入せずにネットワーク手数料無料でデジタルドルを送金できる。

Mysten Labs共同創業者のAdeniyi Abiodun氏は「私たちの目標は、誰もが無料かつメールを送るくらい簡単に資金を移動できる世界の実現である」と話した。

今回の提携によってネットワーク内の決済活動が増える可能性がある。

2. グーグルクラウド、AI信頼性の課題に挑む

Mysten Labsとグーグルクラウドは「Verifiable Agent Arbiter(検証可能なエージェント審判)」を開発中。これはAIエージェントが指示通りに動作したか証明する仕組みである。

利用履歴はプライバシーが保護され、暗号学的証明がWalrusとSui上に記録される。

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Mysten Labsのエヴァン・チェンCEOは「AIエージェントはすでに金融・法的な決定を下せる段階にあり、権限逸脱を防ぐ仕組みが不可欠である。あらゆる相手が検証可能な証拠が必要だ」と語った。

Walrus Foundationのキンバリー・ローガン氏は「Verifiable Agent Arbiterは、企業や個人が自らのエージェントが正当な権限内で行動したことを、世界の誰に対しても完全な信頼不要型で証明できる。これにより業界や国境を越えてエージェントによるワークフローが広がる。こうした体験はこれまで理論上の話だったが、世界有数の大企業が中立なレイヤーこそ唯一実現可能な場所だと認めている」と述べた。

3. Sui、1秒間に4060万件の取引を実証

Suiはライブのストレステストで1秒間に4060万件のトランザクションを達成したと報告した。これは最終的にブロックチェーンに決済されるオフチェーンのプログラマブル・トンネルを活用したものである。

これにより機械間の決済コスト削減につながる可能性がある。ただし実際に40万件の取引がメインネットで処理されているわけではなく、あくまでトンネル内での記録である。

SUIの市場パフォーマンスへの影響は

SUIは9月に約50%上昇した。今回の発表はSuiの普及期待を後押しするが、SUI需要への直接的な影響はまだ不透明である。

これらの進展は暗号資産トレーダー以外にもネットワークの利用層を拡張し、新たな市場開拓へ道を開く可能性もある。

サムスンウォレットは一般層への普及ルートが最も明確である。日常の消費者や決済プロバイダー、特に海外送金にステーブルコインを利用する層がSuiに流入する可能性がある。

一方、USDCの取引増加がSUIそのものの需要増に直結するわけではない。

また、グーグルクラウドとの連携は機関投資家による採用を促す狙いもある。

銀行や企業がAIエージェントを用いて自動化された金融判断をSuiやWalrusで検証し、コンプライアンス要件を満たす用途が期待される。現実の企業導入がどこまで進むかが焦点。

Sui月間価格チャート 出典:BeInCrypto
Sui月間価格チャート 出典:BeInCrypto

SUI投資家にとって、今回の発表はネットワークの長期成長期待を強める。しかし、パートナーシップだけで価格上昇が持続するわけではない。

2027年に向けて本当の試練となるのは、これらの機会がネットワークの実利用、トークン需要拡大として具体的な成果につながるかという点である。

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