テラ・ルナ・クラシック(LUNC)は数週間にわたり明確な方向感に欠けていたが、直近の3日間で急騰。短期間で最大30%の上昇を記録した。しかし、テクニカルやオンチェーン指標は、このブレイクアウトが勢いを維持するのが難しいことを示唆している。
暗号資産市場全体は断続的に高いボラティリティを示してきた。LUNCの今回の動きは構造的な強さではなく、その速さが際立っている。値動きは一時的に上昇傾向となったが、基礎指標では慎重な姿勢が必要であることが示されている。
ビットコインがLUNC上昇の要因
LUNCの急騰の主な要因は、取引量の急増であった。短期的な投機によって価格が加速した。同時に、LUNCのビットコインとの相関性は0.04まで低下し、ほぼ完全にデカップリングした。
このような低い相関性は、一時的にLUNCがビットコインとは独立して動いたことを示す。デカップリングの局面は、独立した値動きを狙うトレーダーを引きつけやすい。しかし、似た傾向は最近複数のアルトコインでも見られている。こうした変化は、持続的な構造変化というよりも、短期的な投機的循環によるものが多い。
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LUNC、弱気圧力で下落基調
チャイキンマネーフロー(CMF)指標は、懸念される乖離を示している。直近3日間で価格が上昇したにもかかわらず、CMFは持続的な資金流入を確認できなかった。市場への資金流入は価格の動きに比べて鈍かった。
価格上昇とともにCMFが弱含んだことで、「弱気のダイバージェンス」が形成された。これは、買い圧力が上昇の勢いに追いついていないことを示す。表面下では資金流出が静かに続いていた。
資金流入の弱さは、上昇の持続性に疑問を投げかける。安定した資金の蓄積がなければ、急騰は反転リスクを伴う。流動性に裏付けられない値動きは、投機的な関心が薄れると修正されやすい。
デリバティブのデータも警戒感を強めている。LUNCのファンディングレートは現在マイナス圏。マイナスのファンディングはロングよりショートが優勢であることを示す。
ファンディング指標全体を見ると、トレーダーは下落リスクへの備えを強めている。ショートの建玉が増えれば、上昇の勢いは抑え込まれる。ショート志向が続けば、強制ロスカットによるショートカバーが起きない限り、LUNCの保ち合いが継続する可能性もある。
LUNC価格、成長は限定的か
LUNCは直近3日間で約20%上昇し、日中高値では30%上げた後、0.00004136ドルまで反落。チャートの長い上ヒゲは急速な利益確定を示す。高値圏での素早い売りが上値追いに限界をもたらした。
現状のテクニカルは弱気バイアスを示している。売り圧力が強まれば、LUNCは0.00003459ドル付近まで下落する可能性がある。この水準は23.6%フィボナッチ・リトレースメントに該当。0.00003459ドルを割り込むと、次のサポート0.00003236ドル近辺が意識され、上昇シナリオが否定される展開となる。
一方、LUNCは0.00004203ドルのレジスタンス(61.8%フィボナッチ水準)を依然上回れずにいる。この障壁を明確に上抜ければ、短期のモメンタムが転換。0.00004203ドルをサポートに切り替えることで、0.00004530ドルへ、さらにその上も視野に入り、直近の弱気観測が否定される。