テラ(LUNA)は11日、暗号資産市場で最も上昇した銘柄の1つとなった。2桁の力強い価格上昇を記録した。
この急騰は、創業者ド・クォン被告の本日の判決と、注目を集めるネットワークの最新アップデートが重なったことによるもの。
Sponsoredテラ(LUNA)トークン急騰の背景
このアルトコインは先週末から上昇を始め、月曜のv2.18.0ネットワークアップグレード後に勢いが加速した。Bybitやバイナンスなどの大手取引所もこれに対応し、ユーザーの円滑な移行のため一時的に入出金を停止した。
これが市場センチメントを大きく押し上げた。実際、LUNAトークンは昨日、7か月ぶりの高値まで急騰した。この上昇基調は本日も続いている。
BeInCryptoマーケットによれば、LUNAの価格は過去24時間で55.58%上昇した。本稿執筆時点で、このアルトコインは0.232ドルで取引されていた。
今回の急騰でLUNAはCoinGeckoの本日の値上がりランキングで2番目に位置付けられた。取引量も増加し、1日あたりのボリュームは192.10%増の7億ドル超えとなった。
ネットワークアップグレード以外にも、大きな注目材料としてはテラフォーム・ラボの創業者ド・クォン被告の判決言い渡しが挙げられる。
Sponsoredクォン被告は本日、ニューヨーク南部地区のエンゲルメイヤー判事の前に出廷する予定である。米司法省は懲役12年を求刑している。
ただし、アナリストは判決は求刑通りにならない場合もあると指摘する。サム・バンクマン=フリード被告は25年の判決だったが、検察側は40年~50年を求刑していた。アレックス・マシンスキー被告も20年の求刑に対し12年だった。
「正確な年数を推測するつもりはないが、(クォン被告が)12年以上の判決を受けるとは思えない。すでに拘束期間がある点も考慮すればなおさらだ」とカモル氏は投稿した。
一方でToknexは、LUNAの価格上昇について相場回復とは見なすべきでないと警告を発している。
「これは復活ではない。ファンダメンタルズの力でもない。ただのコミュニティ主導の投機圧力にすぎない。本来のテラ・エコシステムは2022年に終焉した。現在のLUNAには物語性も持続的価値もない。ボラティリティを賭けたいトレーダーが動く時だけ上昇するのが現状だ」とToknexは述べている。
判決が近づくにつれ、LUNAだけでなくテラ・ルナ・クラシック(LUNC)にもコミュニティの関心が集まっている。この再注目によって両トークンは本日、CoinGeckoのトレンドランキングでも上位に入った。
BeInCryptoの先週の報道によると、バイナンス・ブロックチェーン・ウィーク ドバイで記者がヴィンテージテラ・ルナTシャツを着用したことで、LUNC価格は100%上昇した。
こうしてLUNAとLUNCが再び脚光を浴びる中、この上昇が本格的なリバイバルなのか、あるいはボラティリティ主導の短期的なブレイクアウトなのか、市場参加者の見方は割れている。