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トム・リー氏「AIは今1997年、バブル到達は2033年」

  • トム・リー氏は、AIは1999年型のバブルではなく、1997年の段階にあると指摘した。
  • 彼はAIへの投資を約30兆ドルと見積もっており、インターネット整備の35兆ドルに近い規模だ。
  • レイ・ダリオ氏はAIを典型的なバブルと指摘し、タイミングをめぐる論争が起きている。
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調査会社ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズの共同創業者トム・リー氏は、AIバブル到来はまだ数年先との見方を示した。同氏はAI分野への支出を30兆ドル規模とし、1990年代のインターネット構築に類似すると指摘。2033年ごろにピークを迎えるとの見通しを明らかにした。

リー氏はTOKEN2049シンガポールで講演し、ブリッジウォーター・アソシエイツ創業者レイ・ダリオ氏がAIを「典型的なバブル」と位置付けたことに言及した。リー氏は、バブル論が広く語られる現状こそ、バブルでない証左だと述べた。

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トム・リー氏がAIバブルのピークを2033年と見る理由

リー氏は、現在のファンドマネージャーの多くがドットコムバブルや2008年の金融危機を経験していないと指摘した。

「皆がバブルだと考えている時に、本当にバブルだったことは今まで一度もない」

トム・リー氏(ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズ共同創業者)、TOKEN2049シンガポールで登壇。

同氏が根拠とするのはコストだ。インターネット、モバイルネットワーク、端末のインフラ整備費用は2026年時点で約35兆ドル規模と試算。AIインフラ投資もおよそ30兆ドルと見積もった。

一方で、マッキンゼーは2025年4月、AI用データセンターの投資額が2030年までに5兆2000億ドルに達すると予測している。

リー氏はシスコ株が2000年3月まで上昇し、その前に2度50%の下落を経験したと指摘。その後、株価は最高値から9割近く下落したと強調した。

これらの経緯から、リー氏はAIの現在地を1997年になぞらえる。無線通信は25年かけて指数関数的に成長し、株価は10年目にピークを迎えたとして、2033年を1つの山場とする。

また、リー氏によれば、新たな流動資産が年約7兆ドル増加しており、これはAI投資に十分使える資金だという。

負債はAI投資家の計算を変えるのか

ダリオ氏のAIバブル警告は借り入れ増大を懸念した内容だ。金利上昇に伴い、含み益を持つ投資家が利益確定に動き、その売却がバブルを潰すと指摘する。

ダリオ氏は、市場がその段階に近づいていると分析。AIへの不安は既にアジア市場にも影響し、10月13日にはアジア株の下落で8000億ドル超が吹き飛んだ。

両者の見解は資金調達方法で分かれる。リー氏はAI関連支出を初期投資サイクルとみなす一方、ダリオ氏は借り入れがバブル崩壊を誘発するとみる。両者とも同じ支出規模が前提だが、その原資がキャッシュフローか信用かに注目している。

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