「Falllling」として知られる著名トレーダーが、XRPに対して1,760万ドル規模のショートポジションを再開し、一部清算を受けた。累計損失は360万ドルを超えている。高レバレッジ取引を続ける中での出来事だ。
XRPは約2.90ドルまで上昇し、24時間で1.5%値を伸ばした。残る1,430万ドル相当のポジションは、清算閾値2.93ドルに迫っている。市場回復局面での同氏の一貫した弱気スタンスが際立つ。
過去の高レバレッジ取引による損失
Falllling(@qwatio)の今回の取引は、過去のコストの大きいレバレッジ取引に続くものだ。Lookonchainによれば、彼はかつて1366.67 BTC(約1億5,000万ドル相当)を40倍レバレッジで、278万XRP(約770万ドル相当)を20倍レバレッジでショートしていた。
Sponsored清算水準はBTCが11万280ドル、XRPが3.0665ドル。週末に価格が上昇すると、両ポジションは損失でクローズされ、推定340万ドルの損失となった。
その後もXRPは24時間で2%上昇し、2.80ドルを突破。多くのショートセラーがポジションをクローズさせられ、市場全体は小幅ながら回復した。
新たな1,760万ドルのショートポジション
それにもかかわらず、Fallllingは617万XRP(約1,760万ドル)を20倍レバレッジで新規にショート。すでに部分清算を受け、ポジションは498万XRPに縮小し、現在の評価額は1,430万ドルとなっている。
清算水準は2.93ドルで、現行価格の2.90ドルに迫っている。この極めて狭い余地により、ポジションは約12万1,000ドルの含み損を抱えている。
2.93ドルを超えれば強制清算される一方、大幅下落なら巨額利益となる可能性もある。アナリストは、高レバレッジ戦略が短時間で損益を拡大させると警鐘を鳴らしている。
市場全体での清算
週末のラリーでは暗号資産全般で清算が発生。Coinglassによると、24時間で約3億5,714万ドルのポジションが清算され、うちショートは1億8,555万ドル。ビットコインが8,154万ドル、XRPが809万ドルを占めた。
アナリストは、XRPが2.93ドルを突破すれば約4,400万ドル規模のショートが強制クローズされる可能性を指摘。市場が回復基調を見せる一方、一部トレーダーの強い懐疑姿勢が際立っている。