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トランプファミリー関連トークンを取引するクジラの動向とは

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Shota Oba

03日 9月 2025年 22:00 JST
Trusted-確かな情報源
  • WLFIの上位100アドレスは、約48億トークンを追加し、取引所の残高が5,790万ドル減少したことから、初期の強い買いが示されている。
  • TRUMPの上位100ウォレットは68万4,000トークン(約570万ドル)を追加したが、オンバランスボリュームは低下し、売り手が取引を支配していることを示している。
  • MELANIAの取引所流入は300万トークン(約$57万)で、売却リスクが続いていることを示している。
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トランプファミリートークンが再び注目を集めている。CoinGeckoでは、トランプ関連カテゴリーが過去1週間で145%の急伸となった。ただし、この急騰の大半は、World Liberty Financial(WLFI)上場に伴う初期段階の激しいボラティリティが主因だ。

WLFI以外のトランプ関連トークンは、まったく異なる取引パターンを示している。クジラや一部個人投資家の資金出入りを追うことで、どこに勢いがあり、どこで売りが優勢かが見えてくる。本分野の主要3銘柄は対照的なシグナルを発しており、トランプファミリートークンを巡る投機の実相を映し出している。

ワールド・リバティ・ファイナンシャル(WLFI)

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WLFI(World Liberty Financial)は、トランプファミリートークンの最新銘柄である。TRUMPやMELANIAと異なり、WLFIは依然として高い取引関心とクジラの活発な動きを伴っている。

直近24時間データでは、大口の蓄積が確認できる。上位100アドレスは約47億8,000万トークンを追加し、足元価格0.22ドル換算で約10億9,000万ドル相当となる。

さらに詳細なインサイトをご希望の方は、編集者ハルシュ・ノタリヤのデイリーニュースレターにこちらから登録できる。

WLFI Whale Trends
WLFIクジラの動向:Nansen

小規模WLFIクジラは保有量を倍増し、約4,110万トークン(約930万ドル)を取得。取引所残高は2億5,500万トークン減(約5,790万ドル相当)となり、売却準備の供給減少を示す。総じて、強い純買い圧力がうかがえる。

1時間足では、WLFIは0.21ドルの強いサポートを上回り、0.22ドル近辺での持ち合いが続く。

WLFI Price Action
WLFI価格動向:TradingView
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価格は直近でVWAP(出来高加重平均価格)を下回った。通常、VWAP割れは短期的に売り手優勢を示唆するが、9月2日には買い圧力が強まり強気に転じた前例がある。

同様の展開となれば、初動の上値メドは0.22ドル近辺、次いで0.25ドルの厚い抵抗となる。これを突破できれば、上値余地が開ける。一方、0.21ドルを割り込むと、強気シナリオは一時的に無効化される。

オフィシャル・トランプ(TRUMP)

TRUMPトークンは、ドナルド・トランプ氏に関連する代表的銘柄の一つだ。ソラナでのローンチ以降、値は70%超下落し、WLFIと比べ熱狂は後退している。WLFIの取引開始となった9月1日には一時5%超上昇したが、すぐに伸び悩み、現在は8.38ドル近辺で推移する。

TRUMPクジラの蓄積継続:Nansen

過去7日間の保有残高データはまちまちだ。上位100アドレスは約68万4,000トークンを積み増し、足元価格換算で約574万ドル。一方で、小規模クジラは約21万9,000トークン(約184万ドル)を売却し、取引所残高は51万2,000トークン(約430万ドル)減少している。

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TRUMP Price Action
TRUMP価格動向:TradingView

表面的には純買い優勢だが、OBV(オンバランス・ボリューム)は価格が高値を切り上げる局面でも低下している。出来高の重心は売りに傾いており、実需面では売り手が優位にあることを示す。

ウォレット残高とOBVの乖離は、上位100アドレスの積み増しが新規需要ではなく、アドレス間の再編成に過ぎない可能性を示唆する。その場合、弱気シグナルが優先される。TRUMP価格は8.22ドルのサポートを維持しており、圧力が強まれば次は8.02ドルが焦点。上方向は9.54ドルが初抵抗で、10.21ドルの回復が買い手優位回帰の条件となる。

メラニア・ミーム(MELANIA)

ファーストレディのメラニア・トランプ氏に紐づくMELANIAは、ソラナ上のトランプ家トークン増加の一角だ。年初のローンチ後、既にデビュー価格比で約98%下落。WLFIのブームが直近1週間でカテゴリー全体を押し上げた一方、MELANIAの歩調は対照的である。

MELANIA Whale Trends
MELANIAクジラの動向: Nansen
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データでは、上位100アドレス(メガクジラ)が供給の80%超を握り、約592万トークンを追加(足元価格0.19ドルで約113万ドル)。一方、小規模クジラは約83万トークン(約15万8,000ドル)を売却。取引所残高も約300万トークン(約57万ドル)増加し、売り出しに向けた移送が進んだ可能性がある。

総じて、MELANIAには控えめな買い圧力が観測される。上位100ウォレットの積み増しが、クジラの売りと取引所流入を上回っているためだ。ただし、取引所への流入自体は、依然として売却リスクが残ることを示唆する。

MELANIA Price Analysis:
MELANIA価格分析: TradingView

チャートも弱気基調を示す。MELANIAは下降三角形の中で推移し、高値は切り下がる一方で、下値サポートはフラットだ。価格は0.19ドル近辺で、注目ラインは0.18ドル。これを割り込むと0.16ドルが視野に入る。下降トレンドを転換するには、0.22ドルの上抜けが必要となる。

買い手と売り手の力関係を測るブル・ベアパワーは、8月中旬以降マイナス圏で推移し、ネット売り優位が続くことを示している。TRUMP同様、上位100アドレス間でのウォレット再編が、見かけの積み増しに影響している可能性にも留意したい。

この構図が変わらない限り、MELANIAの反発は力不足になりやすい。注目がWLFIに向かう局面では、なおさらだ。

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