ソラナを基盤とするTRUMPミームコインのチームが、トランプ米大統領のブランドに関連するデジタル資産であるこのコインを、352万7000トークン（約32億8000万円相当）をバイナンスに移動した。
この取引は、中央集権型取引所への大規模なトークン預け入れの最新のものであり、チームの意図や市場の安定性への影響について新たな懸念を引き起こしている。
トランプトークン1億5000万ドル分が移動
ブロックチェーン分析プラットフォームLookonchainは、6月21日に行われたこの最新の移動が、より大きなパターンの一部であると報告した。
4月末以降、チームは1250万以上のTRUMPトークン（1億5000万ドル以上の価値）をバイナンス、OKX、Bybitを含む取引所に送っている。
市場の専門家は、頻繁かつ大規模な取引所への預け入れが透明なコミュニケーションなしに行われると、不確実性が高まり、価格下落を引き起こす可能性があると警告している。
しかし、プロジェクトの代表者は以前、トークンの移動は流動性をサポートし、円滑な取引条件を確保することを目的としていると主張していた。また、トークンはプロジェクトの立ち上げ段階でこの目的のために作成されたウォレットから来たと述べている。
それにもかかわらず、トークンの市場価値は下落し続けている。
BeInCryptoのデータによれば、TRUMPは過去1日で約6%下落し、本稿執筆時点で約8.68ドル付近にある。1月のデビュー以来、トークンの価値は75ドル以上のピークから約90%下落している。
一方で、トークンを巡る論争は市場活動にとどまらない。トランプ米大統領との関係に関する政治的な監視も続いており、ミームコインに対するセンチメントをさらに複雑にしている。
背景として、米国下院議員のブラッド・シャーマン氏は最近、TikTokが米国の政策に影響を与えるために3億ドルをTRUMPトークンに費やす計画をしていると非難した。しかし、TikTokはこの主張を否定し、誤解を招くもので根拠がないと述べている。
「議員殿、TikTokの所有者が『トランプコイン』を購入しているという主張は明らかに誤りで無責任であり、先月あなたが署名した手紙を正確に反映していない」と動画共有プラットフォームは述べた。
これらの問題により、TRUMPの見通しは不透明なままであり、トークンの実用性に対する懐疑的な見方と価格の持続的な下落が続いている。
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