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TRUMP価格、ブーム再燃で反発観測も上昇持続に懸念

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Shota Oba

02日 9月 2025年 23:30 JST
Trusted-確かな情報源
  • 蓄積は純増となり、7日間で970万ドル相当のTRUMPを追加した。
  • 4時間足で弱気の力が弱まり、短期的に価格がやや強いことを示している。
  • 強気のRSIダイバージェンスが反発を示唆しているが、日足チャートの主導権は依然として弱気側にある。
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公式トランプ(TRUMP)はローンチ以降苦戦を続け、累計で71%以上、過去最高値からは約89%下落している。しかしWLFI上場をめぐるブームが一時的に買いを呼び込み、前日には売り戻しが出る前に価格が5%超上昇した。

現在約8.30ドルで取引されているTRUMPのチャートは混在したシグナルを発している。短期的な反発を示す指標もある一方で、全体のトレンドは依然として弱気が優勢だ。

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蓄積傾向が反発を示唆、弱気勢力の影響減少も注意点あり

TRUMPの軟調さにもかかわらず、過去1週間のオンチェーン蓄積はネットでプラスとなっている。上位100アドレスは約78万トークンを追加しており、現在価格で約647万ドルに相当する。

取引所残高は約45万トークン減少し、374万ドル相当が流出した。これも蓄積の兆候を示す。ただし1万〜1000万トークンを保有するクジラ層は約6万トークン(約50万ドル)を売却している。

TRUMPの蓄積パターン
TRUMPの蓄積パターン 出典:Nansen

この結果、市場全体では7日間で970万ドル相当のTRUMPがネットで蓄積された。

短期的に弱気の勢いを失うTRUMP
短期的に弱気の勢いを失うTRUMP 出典:TradingView

4時間チャートでもこの動きは確認されており、買い圧力と売り圧力のどちらが優勢かを測るブル・ベアパワーは9月1日以降、着実に低下している。

蓄積と短期的な弱気の後退が重なり、TRUMP価格の反発基盤が形成されつつある。ただし蓄積の兆しは4時間チャートでのみ弱気をかろうじて上回ったにすぎない。

日足チャートに目を移すと、状況はさらに複雑だ。

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日次TRUMP価格チャートで強気の乖離と弱気の制御が交錯

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日足チャートではTRUMP価格が安値を切り下げる一方、相対力指数(RSI)は安値を切り上げている。こうした強気のダイバージェンスは売り圧力の鈍化を示し、反発の前兆とされる。つまり価格下落がモメンタムと連動しておらず、買い方が抵抗を始めていることを示唆している。

RSIは買われ過ぎ・売られ過ぎを測定するモメンタム指標である。

TRUMP価格分析
TRUMP価格分析 出典:TradingView

ただしこのシグナルは全体の構図と相反している。

日足チャートでは依然として弱気が支配的で、売り方が優位を維持している。結果として強気派はテクニカル上の支えを持ちながらも、全体構造では弱気が主導している。

弱気支配が緩まない限り、ダイバージェンスによる反発は限定的であり、9.73ドルの抵抗水準で抑えられる可能性が高い。その水準を日足で明確に上抜けない限り、TRUMPの主導権が買い手に移ることはない。一方、8.22ドルや8.02ドルを割り込めば、再び売り圧力が鮮明になる。

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