トランプ米大統領は、GENIUS法案を法制化した。これは下院で306対122の票で可決された翌日のことである。
この法案は、米国初の連邦暗号資産法となり、ステーブルコイン発行者に対して厳格な規則を設ける。これには、1:1の完全な準備金、定期的な監査、連邦または州の規制当局への登録が含まれる。
トランプ氏は金曜日の朝、非公開のセッションでこの法案に署名した。勝利を祝う中で、同氏は記者たちに冗談めかして「これはGENIUS法案と呼ばれている。私の名前にちなんでいると思う」と述べた。
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暗号資産担当官デイビッド・サックスは、最後の交渉で中心的な役割を果たし、今週初めには法案が「死んでいた」と述べたが、「我々には秘密兵器があった。最高司令官としての決定打だ」とトランプ氏の介入を指摘した。
法案には超党派の支持があるものの、一部の強硬派共和党員は反対を続けている。
下院議員のマージョリー・テイラー・グリーンはX（旧Twitter）に警告を投稿した。
「議会は今日（GENIUS法案）を可決し、中央銀行デジタル通貨（CBDC）への裏口を開く… 連邦準備制度はこれに何年も取り組んでいる… 最終的な目標は、現金のない社会への移行だ。」
彼女は、下院共和党が正式なCBDC禁止のための上院支持を得ずにGENIUSを可決したことを批判した。その別の法案である反CBDC法案は、まだ上院を通過していない。
GENIUSの支持者は、この法案がアルゴリズム型ステーブルコインを明確に禁止し、完全なドル準備金を要求することで、政府管理ではない規制されたデジタルドルの安全な枠組みを提供すると主張している。
トランプ氏の署名により、GENIUS法案は即座に法律となる。米国の規制当局は、2026年までにステーブルコインのライセンスと執行のための実施規則を策定する必要がある。
