英国の金融行動監視機構(FCA)は最近、暗号資産に基づくETNに対する既存の禁止を解除する提案を行った。これにより、機関投資家専用だったこれらの製品を個人投資家が取引できるようになる。
ただし、これはあくまで提案であり、承認されるまでに約1か月の協議が必要。
FCA、暗号資産ETNへの姿勢を緩和へ
英国政府は数か月にわたり新たな暗号資産規制を約束しており、主要な規制当局の一つも同様の動きを見せている。業界に対する以前の敵対的な姿勢にもかかわらず、FCAは暗号資産に対して融和的な姿勢を示しており、暗号資産ETNを合法化するという新たな提案もその流れを継続している。
「この協議は、英国の暗号資産業界の成長と競争力を支援するという我々のコミットメントを示すものだ。リスクへのアプローチを再調整し、禁止を解除することで、こうした高リスク投資が自分に適しているかどうかを判断する選択肢を人々に提供したい」と、FCAのデジタル金融担当エグゼクティブディレクターであるデイビッド・ギール氏は述べた。
具体的には、FCAは個人投資家が暗号資産ETNを購入できるようにする計画で、これは以前は機関投資家専用だった。ただし、これは完全な自由化ではなく、当局は小売業者が他の暗号資産デリバティブにアクセスできないことを明確にしている。それでも「市場の動向を引き続き監視」し、この方針を調整する可能性もある。
これは世界的な暗号資産規制にとって顕著な勝利であるが、英国が業界を支援することに消極的であることを浮き彫りにしている。例えば、FCAは1年以上前に機関投資家向けに暗号資産ETNを承認している。個人投資家は待たされ続けており、その待ち時間はまだ終わっていない。
明確に言えば、FCAはまだ個人向けの暗号資産ETNを承認していない。これは単なる提案であり、承認が必要で、7月まで協議に出される。その後、財務省または議会が最終的な判断を下す。国は世界的な暗号資産ハブを目指しているため、この方針が実現することを期待している。
それでも、FCAのETN提案が反発を受ける可能性がある理由は明白だ。2025年第1四半期には、暗号資産に基づくETFが英国全体で最もパフォーマンスの悪いファンドだったという、最近のデータがある。それにもかかわらず、業界は新たな規制の自由を勝ち取るために懸命に戦ってきた。理想的には、この提案が政府の方針となり、将来的な勝利につながることを期待している。
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