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米ETF市場が三冠達成、BTC下落・XRP急騰

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著者:
Oihyun Kim

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編集:
Shigeki Mori

25日 12月 2025年 16:21 JST
Trusted-確かな情報源
  • 米国ETF市場は1.4兆ドルの資金流入で三冠を達成したが、2021年の前例が2026年の調整を警告している。
  • ビットコインとイーサリアムのETFは12月に10億ドル超の流出を記録した一方、XRPとソラナには安定した資金流入があった。
  • 機関投資家は選別を強め、規制が明確で実用性のある資産を既存資産より重視している。
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米国ETF市場は2025年、資金流入額(1.4兆ドル)、新規上場数(1100本超)、取引額(57.9兆ドル)の3部門で過去最高を記録し、「三冠」を達成した。3指標すべてで同時に過去最高となったのは2021年以来、初めて。

S&P500種株価指数の3年連続2桁上昇がこのラリーを後押しした。しかしウォール街では「次は何か」が問われ始めている。

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2022年の亡霊

過去には警戒すべき事例がある。2021年の三冠達成の翌年、S&P500は米連邦準備制度理事会(FRB)による急速な利上げの中で19%下落した。ETF資金流入を支えていたテック主導のラリーは急転換し、2022年には流入額も新規上場も減速した。

この流れは見逃せない。2021年はテック株への熱狂が過去最高の需要を牽引した。2025年は生成AIへの投資が主役だが、懐疑の声も広がる。10月以降、S&P500は横ばいの展開で、ウォール街ではビッグテック企業のAI設備投資の回収力に疑問が生じている。

ブルームバーグ・インテリジェンスのシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は警鐘を鳴らす。「これほどETFにとって完璧な年になった以上、次に備える必要がある」と述べた。同氏は、2026年に市場のボラティリティやレバレッジETFの破綻など、現実的な調整が起きうると指摘した。すでにグラナイトシェアーズの3倍ショートAMD ETPが1日で88.9%急落し、10月に償還された事例もある。

暗号資産ETFの資金循環

ETF人気の波の中で、暗号資産ファンドでは鮮明な乖離が起きている。

ブラックロックのIBITは、リターンがマイナス9.6%と10大流入銘柄で唯一マイナスながら、流入額が254億ドルを記録した。バルチュナス氏はこれを「団塊世代がHODL(ガチホ)を実践」と評した。しかし10月の高値からビットコインが30%下落すると状況は一変し、IBITは5週連続で計27億ドルの流出となった。イーサリアムETFも12月に7日連続流出し、合計6億8500万ドルの資金流出となった。

一方で、新規上場のアルトコインETFでは真逆の現象が起きた。11月13日上場の米国現物XRP ETFは、上場以来28営業日連続で純流入となり、開始時の連続流入記録では他の暗号資産ETFを凌駕した。累計流入も11.4億ドルで、流出日は1日もなかった。ただし1日当たりの流入は1000万~5000万ドル程度が大半で、初期に1日500億円規模を集めたビットコインETFとは規模が異なる。

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ソラナETFも、SOL価格が53%下落している中で、750億円の流入だった。ただしXRPと異なり、11月下旬から12月上旬にかけては流出日も複数あった。

BTCETHXRPSOL
YTD Inflows254億ドル103億ドル114億ドル7億5000万ドル
12月1日~24日-6.3億ドル-5億1200万ドル+4億7000万ドル+1億3200万ドル
主な特徴5週連続流出7日連続流出28営業日連続流入53%下落でも流入
出典:BeInCrypto

12月にはこの回転が鮮明化した。24日までにビットコインETFは6億2900万ドル、イーサリアムは5億1200万ドル流出。一方でXRPは470億円、ソラナは1億3200万ドルの資金を集めた。

構造転換か一時的調整か

構造的な変化を主張する向きは規制明確化を指摘する。XRPは8月に米証券取引委員会(SEC)訴訟で1億2500万ドルの和解が成立し、証券外認定を受けた。XRPの国際送金やソラナのDeFi(分散型金融)など、単なる「デジタル・ゴールド」を超える実利用価値も注目されている。

一方で慎重論も根強い。XRP・SOL双方の資金流入は、新ETF上場後に典型的な「ハネムーン効果」である可能性がある。ETF流入が過去最高を記録しても、XRPは7月高値から半値、SOLも10月以降53%の下落で、実体経済との乖離が顕著。年末の利益確定売りやクジラの分散売却で、機関マネーとの需給が交錯したとの指摘もある。

2026年の見通し

SEC審査中の暗号資産ETF申請は多数残っており、2026年も新たなアルトコインETFが相次ぐ見通し。

ETF市場の「完璧な年」は調整への警戒とともに記憶されるだろう。しかし暗号資産ETF内の回転は、機関投資家がビットコイン・イーサリアム依存から脱却し、規制明確かつ実利のある資産へ選別を始めている兆候。これが今後も続くかが、相場全体の方向性を占う鍵となる。

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