戻る

米政府閉鎖確率75% ビットコインへの影響は

sameAuthor avatar

執筆&編集:
Oihyun Kim

28日 1月 2026年 09:54 JST
  • Polymarketでは政府閉鎖の確率が75%となり、1,330万ドルが賭けられているが、12の歳出法案のうち6本はすでに成立している。
  • 昨年10月の全面停止では7,000億ドルの流動性が枯渇したが、今回の一部閉鎖による市場への影響ははるかに小さい見通しだ。
  • ビットコインは8万9,177ドルで推移しており、経済学者は政府機関閉鎖の影響は政治的見出しより期間に左右されると指摘した。
プロモーション

米連邦政府が一部閉鎖に向かう見通しとなり、ビットコイン市場も警戒感を強めている。しかし、昨年の43日間に及ぶ全面閉鎖とは異なり、今回の閉鎖規模は小さいため、価格への影響は限定的とみられる。

支出法案12本のうち6本が既に可決されており、過去のデータでは60%が土壇場の合意で終息していることから、市場は混乱の限定的なシナリオを織り込んでいる。

Sponsored
Sponsored

政府機関閉鎖確率75%、1330万ドル賭けられる

予測市場プラットフォームPolymarketによると、1月31日に閉鎖が発生する確率は、アジア時間の朝時点で75%となっている。総賭け金は1,330万ドルを上回った。議会の膠着は、民主党が国土安全保障省(DHS)予算案に反対していることが要因。

チャック・シューマー上院少数党院内総務は「ICEの組織改革と管理強化がない限り、関連予算には反対票を投じる」と述べた。1月30日深夜までに合意できない場合、一部連邦機関の業務が停止する。

部分閉鎖 昨年とは異なる展開

今回の閉鎖は、2025年10月の全面閉鎖とは大きく異なる。当時は全12本の歳出法案が阻止され、過去最長の43日間に及ぶ政府閉鎖となった。今回、歳出法案の半数が既に成立している。

責任ある連邦財政委員会によると、農務省、退役軍人省、商務省、エネルギー省は、すでに通年予算を確保済み。DHSも昨年可決された「ワン・ビッグ・ビューティフル・ビル法」により、約1,780億ドルの予算を維持している。これにより、DHSの業務は大きな支障なく継続可能。

昨年10月の閉鎖を的中させた匿名市場アナリスト「CryptoOracle」は、全面閉鎖となれば伝統市場とデジタル市場の両方に激震が走ると警告していた。「閉鎖で流動性はまず枯渇し、後から修復が入るだろう」と同氏は当時指摘。「ビットコインは30~40%の調整を経て、その後10年に一度の上昇が訪れる」とし、下値目標を6万5000~7万5000ドル、いわゆる「恐怖レンジ」と位置付けていた。

Sponsored
Sponsored

ただし、CryptoOracleの予測は昨年10月の全面閉鎖を前提としたものであり、部分閉鎖では市場の流動性への打撃は大きくならない可能性がある。

昨年10月の全面閉鎖時、財務省一般勘定(TGA)は1兆ドルまで膨らみ、市場から約7,000億ドルの流動性が失われた。BitMEXのアナリストはこれを「リスク資産に資金が回らない状態」と説明。

今回は歳出法案の半数が既に成立しており、DHSも1,780億ドルの予備資金を確保している。TGA積み増しと、それに伴う流動性逼迫も、今回はかなり少なくなる見込み。

土壇場での合意成立の可能性

過去の事例では、閉鎖危機はしばしば土壇場で回避されてきた。XでのアナリストSGXによれば、2013年から2023年の間に発生した5回の危機のうち実際に閉鎖が起きたのは3回、すなわち60%は土壇場の合意だった。

SGXは今回の回避要因として、共和党がDHS予算を切り離して残りの法案を60票で可決する可能性、民主党内の一部が厳しい国境政策の削除を条件に妥協する構えであること、そして1週間の閉鎖で米経済は40億~60億ドルの損失と市場2~3%下落という政治的リスクを両党が避けたがっている点を挙げている。

「過去の傾向+経済的圧力+双方の妥協案=1月31日までにDHS案で決着する可能性が高い。ただし、これは政治劇に過ぎず、確実な保証はない」とSGX。

ビットコイン、不透明感の中で底堅く推移

ビットコイン現物ETFは、1月23日までの1週間で13億3,000万ドルの純流出を記録した。ただしアナリストは、これが閉鎖懸念だけでなく、米連邦準備制度の金利決定や大手ハイテク企業の決算など、複合的な要因によるものだと指摘。

ビットコインは本稿執筆時点で8万9,177ドルで推移し、過去24時間で0.9%上昇。10月の過去最高値12万6,000ドルと比較し、約29%低い水準。

免責事項

当ウェブサイトに掲載されているすべての情報は、誠意をもって作成され、一般的な情報提供のみを目的としています。当ウェブサイトに掲載されている情報に基づいて行う一切の行為については、読者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。

スポンサード
スポンサード