ビットコインETF、第3四半期に78億ドル流入も小さな後退

ビットコインETFは先週停滞したものの、第3四半期を新たに780億ドルの純流入で終えた。この一時的な後退が、過度に弱気な見方を市場に広めている。

伝統的な金融ETFは例年9月に低調だが、10月はビットコインにとって好材料とされる時期だ。XRPやその他のアルトコインETFは新たな市場を切り開く可能性はあるものの、BTCの先行優位を揺るがすとは限らない。

ビットコインETFに問題発生か

ビットコインETFは大きな成功を収めているが、直近の資金流出が懸念を呼んでいる。機関投資家の流入は減速し、BTC価格にも影響を与えた。実際、直近の数日では大幅な資金流出が見られた。

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この動きはアルトコインETFの米国市場参入が濃厚との見方と重なり、BTC ETFに対する過剰な悲観論を招いている。果たして新しいアルトコインETFがBTC ETFの優位を脅かすことはあるのか。

ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏はこうした懸念を「子供じみた議論」と一蹴している。

The spot bitcoin ETFs took in $7.8b in Q3, now $21.5b YTD and $57b since inception. Solid climb up. Yet some on here are miserable bc they live in childish fantasy that expects $1T of inflows every day. But real growth in reality is two steps fwd, one step back. via @JSeyff pic.twitter.com/dAEJJTOYWW

— Eric Balchunas (@EricBalchunas) September 30, 2025

多くの利点

数字を俯瞰すれば、ETF市場の健全性は明らかだ。仮に先週10億ドル以上の流出があったとしても、第3四半期を通じて780億ドルの純流入を記録した。2025年累計では2,150億ドルと、歴史的成功を裏付ける。

バルチュナス氏は最近の弱気論に対し反論し、伝統金融と暗号資産市場が異なるダイナミクスで動くことを指摘。短期停滞が致命的になる新興トークンと違い、伝統ETFの文脈で見ればBTC ETFの実績は際立っている。

さらに、ETF市場は例年9月に低迷する傾向があるが、BTC ETFはその中でも資金を集め続けた。昨日だけで5億ドル以上の流入を記録している。

アナリストらは10月をビットコイン強気相場と見込み、ETF市場の追い風となると予測。新たなアルトコインETFが魅力的な投資機会となる可能性はあるが、BTCは依然として圧倒的な影響力と実績、そして競合が容易に模倣できない無形資産を持ち続けている。