XRPは現在、下降ウェッジパターン内で推移しており、強気なブレイクアウトにつながる可能性がある。
投資家の注目は、歴史的にXRPに不利だった10月に集まっている。ただし、市場環境の変化や機関投資家の動きが従来の軌道を変える可能性がある。
XRPに需要
Sponsored9月、XRPには強い機関投資が流入し、その額は2億1000万ドルに達した。市場急落後も大口投資家は積極的に買い増しを続け、送金分野での有用性やエコシステム全体での関連性に信頼を示した。
マンザCTOリカルド・サントス氏は、9月の売りは小口投資家主導だった可能性が高いとBeInCryptoに語った。
「機関投資家は逆に買い増していた。数百万ドル相当のXRPが取引所からコールドストレージに移され、クジラはポジションを拡大していた。Q4には複数のXRP ETFの判断が控えている。大規模な売却を予定している投資家が資産を移すことはない。暴落はむしろ機関にとって仕込みの好機だった」
取引所ネットポジションのデータも変化を裏付ける。9月前半は弱気優勢でXRPは取引所に送られたが、その多くは小口トレーダーによるものだったという。
Sponsored Sponsored「小口トレーダーは過剰なレバレッジで追い出された。売り圧力の大半はそこからきた」
一方で先週だけで4億3900万XRP以上(12億ドル超)が取引所から引き出されており、保有意欲の高まりを示している。
過去のXRP
Sponsored Sponsored過去10年のデータでは、10月の平均リターンは-4.5%。XRPにとって2番目に悪い月となってきた。
ただしサントス氏は、2025年は例外になるかもしれないと強調する。規制リスクが後退し、ETF申請や実需拡大が追い風になる可能性があるからだ。
Sponsored「SEC訴訟は事実上決着し、XRPレジャーでは実際の取引量が動いている。ETF申請も進んでおり、以前の10月にはなかった材料が揃っている。今年は歴史パターンが覆るかもしれない」
XRP価格、突破が必要
XRPは下降ウェッジ内で2.87ドル付近。抵抗3.02ドルを上抜けば、3.61ドルまで上昇し、過去最高値3.66ドルへの再挑戦が視野に入る。
「サポート維持とETF承認が重なれば、10月に3〜5ドルの動きが見込める。年末にかけて5〜10ドルを予測するアナリストもいる」
ただし、上昇シナリオが崩れればXRPは2.75ドルを割り込み、2.64ドルまで下落する可能性もある。これは過去の「10月の弱さ」を再現する動きとなるかもしれない。