小口投資家はビットコイン（BTC）よりもXRP（XRP）を好む傾向が強まっている。Glassnodeの最近のオンチェーンデータによれば、XRPの四半期ごとの日次アクティブアドレスの平均が490%急増している。一方、ビットコインは2022年のサイクルの底からわずか10%の増加にとどまった。
この顕著な対比は、投機的な小口需要がXRPの復活を後押ししていることを示唆している。一方、ビットコインの上昇は主に機関投資家主導である。
個人投資家、XRP成長に与える影響:ビットコインと比較
Glassnodeの最新のニュースレターでは、これら2つの主要な暗号資産の異なる道筋が強調されている。両資産が似たような価格上昇を達成したにもかかわらず、2022年のサイクルの底から約5倍から6倍の上昇を見せたが、その軌跡は異なる投資家行動を示している。
「2022年のサイクルの底から、XRPの日次アクティブアドレスの四半期平均は+490%増加した。ビットコインはわずか10%の増加にとどまった。この顕著な対比は、小口投資家の熱意がXRPに引き寄せられ、暗号資産の世界における投機的な食欲を反映していることを示唆している」とニュースレターは述べている。
Glassnodeによれば、ビットコインの成長は安定している。一方、スポットETFの導入や米国選挙が大きな上昇を引き起こした。実際、ビットコインは過去最高値（ATH）を記録した。これはトランプ大統領の就任直前のこと。
対照的に、GlassnodeはXRPの上昇が2024年12月からの小口投資家の投機による突然のブレイクアウトで特徴づけられていると指摘した。
「この最近の急騰中に、XRPの実現時価総額は301億ドルから642億ドルにほぼ倍増し、資本の大規模な流入を反映している」とGlassnodeは付け加えた。
それにもかかわらず、この急騰は警告信号も発している。長期的な需要よりも最近の投資によって駆動されているように見えるからだ。Glassnodeは、新しい投資家の間で急速な富の集中を観察した。過去6か月間に市場に参入した投資家が、この急騰のほぼ半分、約300億ドルを占めている。
さらに、6か月未満のアドレスが保有するXRPの実現時価総額の割合は、短期間で23%から62.8%に上昇した。Googleトレンドのデータからのさらなるインサイトは、XRPへの関心が主にヨーロッパとアメリカに集中しており、アジアやアフリカでは検索活動が著しく少ないことを示している。
この地理的な不均衡は、XRPの小口投資家主導の急騰が西側地域の特定の市場動向に関連している可能性を示唆している。これは規制の明確さやコミュニティ主導のブームによって影響を受けている可能性がある。
「小口投資家の参加が多いことと合わせて見ると、新しい保有者の急激な増加は警告サインを示している。多くの投資家は、現在の高いコストベースを考慮すると、下方のボラティリティに対して脆弱である可能性が高い」とGlassnodeは述べた。
XRPの小口投資家への魅力は明らかだが、その上昇の持続性は不確かである。Glassnodeの報告によれば、2025年2月末以降、資本流入が減速しており、小口投資家の投機が冷え込んでいることを示唆している。
さらに、実現損益比率は2025年1月以降、着実に減少している。これは、投資家が利益が減少し、損失が増大していることを示唆している。
「小口投資家主導の流入と比較的新しい手に集中した富を考慮すると、これはXRPに対する小口投資家の信頼が低下している可能性を示唆しており、これは市場全体にも広がる可能性がある」とニュースレターは強調した。
したがって、GlassnodeはXRPの需要がすでにピークに達している可能性があると警告した。同社は、より明確な回復の兆候が現れるまで注意を払うことを推奨している。
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