テック界の巨人、Appleが、VRヘッドセットの詳細を発表した。競合他社に対抗するための野心的な機能が満載だが、これでメタバース関連のデジタル資産を完全に復活させることができるだろうか。
Bloombergは1月24日、Appleは待望の複合現実型ヘッドセットの大規模なプレビューを掲載した。このデバイスは「Reality Pro」という名前で今年後半に発売される予定で、価格は3,000ドルという高額なものだと報じている。
Appleは、自社モバイルOSのための3D世界を作り上げる方針だ。したがって、Decentraland、The Sandbox、Somnium Spaceのような完全にオープンな仮想世界とはなりそうもない。
中核的な機能としては、既存のAppleユーザー向けに、FaceTimeを利用した高度なビデオ会議や会議室が用意される予定だという。
Apple VRハードウェアへの期待
デバイスには、手の動きを追跡できる外部カメラが多数搭載される予定で、「ガジェットの筐体内には、目の動きを読み取るためのセンサー」も搭載される予定。
報道によれば、このヘッドセットは、Appleウォッチのように「デジタルクラウン(Appleウォッチのホームボタン)を回す」ことでVRとAR(拡張現実)を切り替えられるようになるそうです。
ユーザーは、外部コントローラーを必要とせず、親指と人差し指でつまむだけでタスクを起動することができるようになるという。
Meta社のハイエンド機「Quest Pro」や、ソニーが発売予定の「PlayStation VR2」と競合することになる。2020年に発売されたMetaのQuest2ヘッドセットは、VRとメタバースのハードウェア市場で現在リーダー的な存在である。
Bloombergによると、Appleは新しいヘッドセットの初年度の販売台数を約100万台と見込んでいる。しかし、CNBCによれば、2022年のVRヘッドセットとARデバイスの世界出荷台数は12%以上減少している。
メタバース・トークンへの影響
Appleが同社のエコシステム以外のものがデバイスと相互作用することを許可する可能性は低い。したがって、非中央集権的なメタバース・トークンが直接影響を受けることはないと思われる。
しかし、ライバルのMeta、マイクロソフト、ソニーに続いてアップルがメタバース技術に進出したことで、仮想世界とその基礎となる資産が強化される可能性はある。
BeInCryptoは今月初め、メタバース分野が2030年までに5兆ドル市場規模へと成長する可能性があり、Appleはその一端に入り込みたい考えと報じている。
CoinGeckoによると、メタバース・トークンの時価総額は現在約85億ドル。これは、現在ではほぼ1兆1,000億ドルとなった暗号資産市場全体の時価総額の1%未満に過ぎない。したがって、特にその多くがピーク時の価格から80~90%下落していることを考えると、成長の余地は十分にあると言える。
Axie Infinity(AXS)、Decentraland(MANA)、The Sandbox(SAND)、Enjin Coin(ENJ)といった上位トークンは、現時点でいずれも85%以上下落している。メタバースや関連技術がブームになるとすれば、有力トークンがいち早く動き出す可能性が高い。
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