イーサリアムの価格は下押し圧力が続く。アルトコインの王者は投資家の強い支持を得られていない。数週間のもみ合いを経て、楽観が薄れ、ETHは調整局面にとどまっている
反発の勢いが乏しい。センチメントが改善しなければ、イーサリアムが近く下値を再試すとの懸念が強まる。
イーサリアム保有者、損失に直面
純未実現損益(NUPL)指標は降伏ゾーンに差し掛かっている。過去にイーサリアムの短期反発に先行する傾向がある領域だ。投資家が降伏段階に入ると、価格は売られ過ぎになりやすく、一時的な反発の条件が整う。
Sponsored価格変動に反応が早い短期保有者は、損失での売却を避ける傾向がある。この行動が小幅な持ち直しを誘発しうる。短期保有者は利確前に価格を押し上げようとするためだ。イーサリアムは経験している 今月、類似の条件下で短命の反発を2回。このパターンが繰り返されれば、広範な相場要因が再び主導する前に、一時的な上昇が見られる可能性。
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マクロでは、イーサリアムの加重センチメントが急低下している。投資家の弱気が強まっているシグナルだ。同指標は9か月ぶりの低水準で、2月以来の弱さ。こうしたネガティブなセンチメントは、買いの息切れと新規ロングのためらいを示すのが通例。
この悲観は短期で終わる可能性もある。しかし弱気が長引けば、売り圧力が強まり、目先の反発は鈍る。センチメントが早期に改善しなければ、イーサリアムは直面する可能性がある 重要なサポート維持の一段の困難に。
ETH価格はレンジ相場
本稿執筆時点で、イーサリアムは取引されている 3846ドル。3802ドルのサポートのわずか上だ。アルトコインの王者は、ボラティリティが限られるため、レンジ継続の公算。
現在のイーサリアム価格は4154ドルから3802ドルの間で推移。この持ち合いは当面続く可能性があり、短期モメンタムが戻ればETHはレジスタンスを再試す公算。
しかし弱気が強まり、イーサリアムが 3802ドルのサポートを失えば、下落が続く恐れ。これを明確に割り込むと、価格は3742ドルを下回り、3500ドル方向へ向かう可能性。強気シナリオは否定され、先行きの地合い悪化を示唆。