ワールドコイン価格(WLD)は力強い上昇を見せ、今週初めには一時2ドルに到達した。しかし、この上昇トレンドが持続するかどうかには懸念が残る。
大口保有者による売却が進み、テクニカル指標も飽和状態を示唆している。
クジラによる売却圧力
100万〜1000万WLDを保有するアドレスは過去48時間で4,900万WLD超(約8,500万ドル相当)を売却した。これは典型的な利益確定行動とみられる。
Sponsoredそれでも、これらのアドレスは約9億3,800万WLDを保有しており、市場への影響力は依然として大きい。売却が続けば、個人投資家の強気心理を打ち消し、上昇持続を阻む可能性がある。
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マクロトレンドでも警告が出ている。RSIは買われ過ぎゾーンにあり、過熱感が強い。通常、これは調整の前触れとなり、投資家の売りを誘う。
このため、クジラの売却は偶発的ではなく、テクニカルシグナルとも一致している。RSIが高止まりすれば、さらなる利益確定が進み、短期的な反落を招き得る。
価格への影響シナリオ
WLDは現在1.75ドルで推移し、週間ベースでは95%高。日中には2ドルを突破したものの維持できず、強い抵抗を確認する形となった。
足元では1.74ドルがサポート。ただし売り圧力が強まれば1.54ドル、さらには1.33ドルまで下げる展開も想定される。
一方、クジラの売りが落ち着き、投資家心理が改善すれば、WLDは再び2ドル突破を狙える。この水準を明確に超えれば2.17ドルが次の目標となり、弱気見通しを打ち消す展開につながる可能性がある。