暗号資産市場が8月に全体として上昇基調をたどる中、ステラ（XLM）は逆行する動きが目立った。直近1カ月で価格は約11%下落したことに加え、この24時間では市場全体の2%下落を上回る4.2%の下げ幅を記録した。
相次ぐ下落に投資家は今後の回復を不安視している。データ分析やチャートパターンは、強気の買いが入らなければ下落トレンドが継続する可能性を示唆。もし「デッドクロス」と呼ばれる弱気サインが確認されれば、ステラはさらなる安値圏に突入する恐れがある。
SNSでの存在感低下、弱気クロスオーバーのリスクと一致
最初の警告は、暗号資産の会話におけるコインの占有率を測るソーシャルドミナンスから来ている。ステラに対する注目は急激に低下しており、7月13日の1.71%から本稿執筆時点でわずか0.51%に、約70%の減少を記録している。
歴史的に、ソーシャルドミナンスがこのような低パターンを形成すると、長期的な調整と一致することが多い。例えば、3月には同様の崩壊が続き、XLMの価格は0.35ドルから0.25ドルに、約30%の下落を記録した。
もしステラのソーシャルドミナンスと価格の相関が再び発生すれば、同様の下落が考えられる。
さらに、4時間足チャートでは、50EMA（オレンジの線）が200EMA（青の線）を下回ろうとしている。
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指数移動平均（EMA）は、最近のローソク足により多くの重みを与えることで価格トレンドを追跡する。4時間足のような短いチャートでは、トレーダーは50EMAが200EMAを下回るかどうかをよく観察する。これが「デスクロス」を形成し、短期的な勢いが長期トレンドに対して衰えていることを示し、サポートレベルが失敗すると急激な下落を引き起こすことが多い。
もし確認されれば、この弱気の「デスクロス」は、ソーシャルドミナンスが示唆していたことを裏付ける技術的な引き金となる。ステラの勢いが失われつつあり、さらなる損失が予想される。弱まるソーシャルチャターと迫るクロスオーバーが、重い下落シナリオのセットアップを作り出している。
XLMの価格サポートが崩れ0.24ドルに
現在、XLMの価格は0.39ドル付近で取引されており、0.38ドルの薄いサポートの上に位置している。このラインが崩れると、価格はすぐに0.36ドルに滑り落ち、そこから弱さが0.24ドルまで拡大する可能性がある。
それは現在の水準から約40%の調整を意味する。ステラにとっての問題は、0.39ドル以下のサポートが非常に近接していることだ。このような場合、急激な動きが複数のレベルを一気に通過し、XLMの価格にほとんどクッションを残さず、はるかに低い水準まで下落する可能性がある。
回復には、強気派が0.43ドルから0.45ドルを取り戻す必要がある。そうして初めて、ステラは以前に記録した0.52ドルの高値を取り戻すことができる。このままでは下落のケースが支配的であり、弱気のクロスオーバーが確認されれば、損失が加速する可能性がある。
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