ステラ(XLM)が下落基調を強めている。過去24時間の価格はほぼ横ばいで推移したものの、1週間では約2.8%下落した。ただ3カ月スパンでは35%超の上昇を維持しており、中長期の投資家心理は堅調である。
市場関係者は価格上昇の阻害要因として、DeFi(分散型金融)分野での活動低迷を指摘する。XLMの本格的な反発には、DeFi取引の活性化が不可欠との見方が強まっている。
DeFiの低迷がXLMの上昇を制限
Sponsoredデータによれば、ステラのDeFiにおける総ロック価値(TVL)はほとんど動いていない。7月31日時点でステラのTVLは1億4335万ドルだったが、8月27日にはわずかに減少し1億4248万ドルとなった。
この停滞は、同時期にDeFiの成長を見せたソラナ、BSC、さらにはビットコイン関連のプロトコルと鮮明に対照的である。
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ステラのDeFi層での牽引力の欠如が価格に影響を与えている可能性が高い。それでも、買い活動は増加しており、小口投資家が依然として強気を試みていることを示している。
純流出は5日連続で続いており、8月23日の338万ドルから8月27日には985万ドルにまで増加し、約200%の増加となっている。
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DeFiの弱さにもかかわらず、ステラの現実資産(RWA)セグメントは成長している。RWAの評価額は今月13%以上上昇し、5億1079万ドルに達している。
ステラがこの需要を取り込むことができれば、DeFiの採用の遅れによるXLM価格の下押しを相殺できる可能性がある。特に買い活動が続く場合はなおさらである。
RSIの底値が示す売り手の苦戦
フロー以外にも、技術的なシグナルがもう一つの層を加えている。ステラの日次RSIは同じ底(42.70)を何度もテストしており、下回ることはなかった。これは売り手が完全にコントロールを取ることに失敗していることを示唆している。

8月19日から21日にかけて、RSIは小さな高値を形成し、価格は安値を記録した。この乖離がチャート上で急な緑のキャンドルを引き起こした。これは下落トレンドの中でも、勢いが変わると買い手が介入できることを示している。
相対力指数(RSI)は、買いと売りの強さを追跡するモメンタム指標である。
より明確な強気の反転を示すには、RSIがもう一度高値を形成し、価格が漂い続ける必要がある。これにより、売り手の力が尽き、買い手がXLM価格を引き上げる余地が生まれる。
XLM価格動向:注目すべき重要レベル
Sponsored Sponsored現時点では、ステラは下降三角形パターンの中に留まっている。このパターンはしばしば弱気の継続を示唆する。つまり、重要なレベルが突破されない限り、さらなる下落の可能性が高い。

下方では、0.37ドルのサポートが重要。このレベルを下回ると、崩壊が確認され、さらなる損失を引き起こす可能性がある。
上方では、0.39ドルの抵抗が最初の障害。0.42〜0.43ドルのゾーンを突破すれば、より強い回復への道が開かれる。この場合、弱気のパターンも無効化される。
しかし、現時点ではXLMの価格は均衡を保ち、レンジ内で取引されている。