モネロ(XMR)は力強い上昇を続けている。XMR価格は過去7日間で約56%上昇し、足元では落ち着きを見せているが、直近24時間でもおよそ2.7%高い水準を維持している。価格は過去最高値の約721ドルの1~2%下に位置。
視野を広げると、勢いはさらに強い。過去3カ月ではモネロが約120%上昇。トレンドは明確に上向きだが、今後の焦点はシンプル。新たな過去最高値に向け一旦休止を挟むのか、あるいはここで上昇の勢いが止まるのか。
SponsoredXMR価格上昇も大口資本は様子見
12時間足チャート上では、モネロの上昇は極めて力強く、きれいな形となっている。XMRは強い陽線を連発し、価格を過去最高値圏に押し上げている。売り手が勢いを止めるのに苦戦している典型例。
しかし、価格だけが全てではない。チャイキンマネーフロー(CMF)は重要な補助指標となる。CMFは価格と出来高を合わせて大口資金の流入・流出を測定。CMFが上昇すれば大口による積極的な買いを示唆。横ばいや下落は慎重姿勢を示す。
現在、CMFは価格ほど急激には上昇していない。特に11月初旬から1月12日にかけては顕著。CMFは0.38未満で推移し、ここが明確な分水嶺となっている。これは大口が売りに転じたということではなく、無理に追随していないことを示す。通常、急騰中にCMFが横ばいとなれば、大口はさらに有利な水準や明確なシグナルを待っている可能性が高い。
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この状況は、価格が下支えされている一方、資金量の増加は限定的であるという緊張関係を生む。CMFが水平ライン付近を維持し、急落しない限り、上昇トレンドは維持される。ただし、上昇を持続させるにはCMFが0.38を上抜け、資金流入が再活発化する必要がある。
Sponsored Sponsored買い圧力減速でセンチメントが下落
XMRの価格は上昇を続けるが、一方で内部指標の一つは明らかに鈍化している。モネロのポジティブセンチメント(肯定的センチメント)スコアは、約102から29まで急落し、24時間で約72%低下。ポジティブセンチメントは、市場参加者の楽観度をSNSや行動データから集計。急落は熱狂の後退を示す。
過去の傾向を踏まえると注意すべき局面。11月9日にはポジティブセンチメントが62付近で直近高値。ちょうどその時にモネロ価格も440ドル付近で天井を付けた。2週間ほどかけてセンチメントは15程度まで下落し、XMRも324ドルまで約26%下落した。
今回は状況が異なるが、警戒するポイントは似ている。現状ではセンチメントの下落は急速だが、まだ直近安値を下回っていない。14を下抜け、特に11を割り込めばリスクが増すが、現段階では急落ではなく調整と判断できる。
現物取引所のデータもこの見方を裏付ける。1月13日にはおよそ577万ドル相当のXMRが取引所から流出し、強い買い圧力を示した。1月14日にはそれが約75万1000ドルとなり、87%減少。この動きはセンチメント冷却に伴い買い手が一段落した様子を示す。売り圧力の急増は見られないが、需要は明らかに減速。
要するに、楽観ムードが鎮静化し、買いも一服した状態。
Sponsored880ドルか下落か、XMR価格が分岐点
価格は堅調なものの内部指標がまちまちな現状、重要水準がこれまで以上に注目される。まず最初に見るべきは721ドルの過去最高値ゾーン。この水準を明確に上抜き、維持できれば買い方が依然として主導権を握る形。
CMFが再び上昇し、センチメントが安定し、取引所流出が再び増えれば、次の目標は880ドル近辺。現在地からはさらに25%の上昇余地。その場合、4桁到達も非現実的とは言えない状況。
リスクシナリオも明確だ。CMFが上抜けせず反転し、センチメントが14を下回り、現物買いも減少し続けた場合、下落圧力が強まる。この場合、590ドルがモネロ価格の重要なサポートラインとなる。590ドルを維持できれば、上昇トレンドは維持され、揉み合いとなる可能性がある。一方、ここを割り込むと過去の調整と同規模のさらなる下落リスクが高まる。
現時点では、モネロは依然として優勢だ。価格は堅調で、構造も保たれ、売り手の勢いも抑えられている。しかし、下落リスクは消えていない。XMRが次に880ドルへ到達するかは、ただ一点にかかる。資金と確信が戻るかどうか。