モネロ(XMR)は過去最高値を更新した後、急激な変動局面に入った。XMR価格は急落し、市場全体で様々な反応を呼んだ。
資産は500ドル台を維持しているが、下落リスクは依然として高い。テクニカルデータとデリバティブ指標はいずれも、短期的な膠着に反して慎重な姿勢を示している。
Sponsoredモネロ投資家に後退の動き
デリバティブ指標は、市場参加者の確信が低下していることを示している。Moneroの未決済建玉は過去72時間で約20%減少し、2億7200万ドルから2億1700万ドルまで下落した。この減少は、トレーダーが新たなポジションを追加せず、既存のポジションを解消していることを示し、短期的な価格方向性に対する不透明感が強まっている状況。
一方で、レバレッジをかけたトレーダーが市場から撤退しているにもかかわらず、ファンディングレートは依然としてプラス圏を維持している。プラスのファンディングレートは、依然としてロング(買い)ポジションがショート(売り)を上回っていることを意味する。このバランスの偏りは反発期待の高さを示すが、建玉減少は激しい変動局面でリスクを取る参加者が減っていることを反映している。
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XMRロング勢に警戒感
ロング・ショートの精算マップは、現在水準から下抜けた場合の下落リスクの大きさを示している。ロングポジションの方がショートよりも露出が大きく、価格が下押しした場合の脆弱性が高い。500ドルのサポートをわずかに下回る下落でも強制清算が発生し、売り圧力が一段と強まる可能性がある。
データによると、489ドルを3%下回る下落でおよそ362万ドル分のロングポジションが清算される見込み。このような動きが連鎖的な清算を招き、損失の拡大につながる恐れがある。この状況はXMRが目先の安定を見せているものの、大幅な下落のリスクが残っていることを示唆している。
Sponsoredオンチェーンのフロー指標も慎重な見方を後押ししている。Chaikin Money Flow(CMF)は過去数日間で大きく低下した。CMFは価格と出来高をもとに資本の流入・流出を測定し、投資家の行動を読み取る指標である。
この指標がゼロラインを割り込んだことで、現在はMoneroからの資金流出が優勢であることが示された。この変化は投資家が保有量を増やすのではなく、リスク回避に動いていることを示す。CMFがマイナスで推移する局面が続けば、デリバティブ市場における脆弱なポジションと重なり、さらなる値下がりにつながりやすい。
XMR価格が下値支持線を割り込む可能性
本稿執筆時点でMoneroは524ドル付近で取引されており、心理的節目となる500ドルサポートを維持している。この水準は重要な防衛ラインとして機能し、最近の下落局面でも買いを集めてきた。引き続き、このラインの維持がより深い下落回避の鍵となる。
23.6%フィボナッチ・リトレースメントは503ドル付近に位置し、ベアマーケット時のサポートフロアとも呼ばれる。現状、このラインを維持したことで下値は限定的となっている。しかし、清算リスクの高まりと資金流入の低下から、下抜けの警戒は続く。500ドルを明確に割り込めば、XMRは450ドルを目指す可能性がある。
一方で、強気転換の可能性も排除できない。ファンディングの良好な水準とトレーダーの楽観が売り圧力を上回れば、XMRは再び勢いを取り戻し、価格は560ドルのレジスタンスを目指す展開となる。上抜けが持続すれば、606ドル付近までの上昇も見込まれ、弱気観測は否定されることになる。