XRPの価格動向が分岐点を迎えている。12月に入ってからの下落率は11.4%に達し、このまま推移すれば2025年は年間でマイナスとなる見通しだ。2023年以降続いてきた年次ベースでの上昇局面が、ここで一服する可能性が浮上している。市場では取引量の鈍化が目立ち、オンチェーン指標では売却圧力の高まりに加え、バイナンスなど主要取引所への流入増加が確認されている。
一方で、相場の先行きに対しては見方が割れている。弱含む需給環境を警戒する声がある一方、一部の市場関係者は中長期的な回復余地を残すと指摘する。2017年の上昇サイクルと類似した値動きがみられるとして、短期的な調整を経た後に再び上向く可能性があるとの見方も出ており、オンチェーンデータとチャート分析の評価が対立する構図となっている。
Sponsoredバイナンスへの流入増、XRP売り圧力強まる兆し
XRPは今四半期、他の主要市場と同様に苦戦し、2カ月連続の下落を記録した。CryptoRankのデータによれば、10月は11.9%下落し、11月はさらに13.8%と下げ幅が拡大した。
軟調な動きは12月にも続き、XRPは今月これまで11.4%下落している。この下落局面で、アナリストのDarkfost氏は売り圧力の拡大を指摘した。
オンチェーンデータによると、12月15日以降、XRPのバイナンスへの流入が急増。1日あたりの流入量は3500万XRPから、12月19日には1億1600万XRPに達した。それ以前はおおむね安定的かつ穏やかな流入が続いていた。
「こうした流入は、特に急増した場合、売却意図の表れと解釈されやすい」とDarkfost氏は述べた。
同氏によれば、この動きは投資家の行動変化も示唆する。
Sponsored Sponsored「市場の多くが10月以降、保有戦略を維持してきたが、直近2週間は古いポジションの利益確定や、最近参入した投資家の投げ売りや損失確定が進んでいる」
最近のBeInCryptoの分析でも、XRPを2~3年保有しているウォレットの割合が、11月26日の14.26%から12月26日には5.66%まで急減したことが判明した。
さらにDarkfost氏は、取引所への流入が高水準で推移または増加し続ける限り、XRPが本格的な蓄積局面に移行するのは難しいと指摘する。同氏は、売り圧力が継続すれば現在の調整が長引き、価格がさらに下落する可能性もあると警告した。
Sponsored SponsoredXRPは2017年のような回復を見せるか
その一方で、複数の市場関係者はXRPの今後に楽観的な見方を示す。あるアナリストは、XRPの1時間足チャートに「アダム&イブ」パターンが形成されつつある可能性を指摘する。
アダム&イブパターンは、下落トレンドから上昇トレンドへの転換を示すテクニカルなリバーサルパターン。2つの明確な底で構成され、最初の「アダム」は鋭くV字となり、パニック売りを反映する。
2つ目の「イブ」はより丸みを帯び、価格の安定化と売り圧力の緩和を示す。パターンのネックラインを上抜けした場合、通常は上昇傾向のシグナルとされ、買い手優勢となる。
また一部アナリストは、XRPの市場構造が2017年の動きと非常に似ていると指摘している。
Sponsored「XRPのメジャードムーブは15ドル超。2017年にブレイクアウトした際は、メジャードムーブの通り完全に上昇し、今回も非常に類似した動きが出ている。これは約8倍近い上昇、690%超の上昇を示唆している」とJavon Marks氏は述べた。
ただし、こうした比較は過去の相関に大きく依存しており、市場環境が異なれば再現しないリスクもある点に注意が必要だ。
2025年の終わりが近づく中で、XRPは正念場を迎えている。取引所への流入増加は売り圧力を示唆する一方、テクニカル指標と過去との比較は回復への道を示している。強気なシグナルがオンチェーン上の弱さを上回るかどうかは、今後数週間でより明確になる見通し。