Avalanche創設者のエミン・ギュン・シラー氏は、AIがXRP Ledgerのセキュリティ上の欠陥を発見する可能性があると主張している。同氏は、この脅威は既存の暗号技術の耐用年数低下よりも注目すべきだと指摘した。
同氏の警告は、台帳が緊急ソフトウェアアップデートにより再び精査を受ける中で発せられた。
AIがXRP Ledgerのセキュリティ上の欠陥を発見する可能性
AIによる脆弱性発見とは、人間が見逃したソフトウェア・バグをAIモデルが見つけるという意味である。攻撃者は、開発者が修正する前にこれらのバグを利用できる。シラー氏はX上でAIについて次のように主張した。
- ECDSAが陳腐化するよりもはるか前に、AIはシステムレベルのバグを悪用する可能性が高い。
- 同氏によれば、高度なモデルはブロックチェーンソフトウェア、ライブラリ、ウォレットの中に人間が見落とした欠陥を見つけることができる。
- 将来の暗号技術破られるリスクよりも、現状のコード品質に注目すべきだとしている。
同氏は、攻撃者がこうしたバグを利用して、広く使われている暗号技術がAIに破られる前に、数十億ドル規模の被害をもたらす可能性を警告している。そのシナリオには、コミュニティがまだ検知していないバグが関与するという。
ただし、シラー氏は現時点でXRP Ledgerで修正されていない脆弱性を特定しておらず、AIによるネットワーク攻撃も示していない。今回の主張は警鐘であり、実際のエクスプロイトを立証するものではない。
業界は脅威を見誤っているのか
この議論は暗号資産業界のリーダーたちを分断させている。
- イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏は最近、AIによる数学的発見が今後2年で格子暗号を脅かす可能性を警告した。
- カルダノ創設者のチャールズ・ホスキンソン氏は、こうした懸念を「憶測に過ぎない」として、そうした予測を裏付ける数学的根拠はないとした。
- イーサリアム研究者のジャスティン・ドレイク氏は、AIが最終的にトランザクション署名で広く使われるECDSAを攻撃する可能性に懸念を示している。
- シラー氏も暗号技術の脅威を完全には否定しないと認めているが、それでもまずは既存のソフトウェア脆弱性に業界が注目すべきだとしている。
XRP Ledgerをめぐる状況は緊迫度を増している。開発者は9月25日に緊急ソフトウェアアップデートを実施し、初期のセキュリティ修正はソースコード非公開でリリースされた。
チームは、後日そのコードと技術的なレビューを公開すると約束している。
以前、リップルのブラッド・ガーリングハウスCEOは、リップルの銀行分野での進展に関するシラー氏の主張を批判していた。シラー氏のコメントは、単なる暗号技術ではなくソフトウェアセキュリティに議論の焦点を移した格好だ。









