XRP価格は数週間、投資家の忍耐を試してきた。過去1か月で約18%下落、過去24時間でも約4%下落している。狭いレンジにとどまり、数週間にわたって横ばいでフラストレーションが続く展開。
しかし、今回の動静はこれまでとは異なっている。チャートシグナルと保有者の行動変化が、持続的な反発の可能性を示唆している。
Sponsored買い手回帰の兆候を示す新たなシグナル
XRPは11月下旬から2.28ドル〜1.98ドルの間で取引されている。このレンジは買い手と売り手の力が拮抗していることを示す。しかし、直近ではレンジ下限で新しい動きが出始めている。価格がシンメトリカル・トライアングルの下限トレンドラインに達した。シンメトリカル・トライアングルは、買い手と売り手の勢いが同時に鈍化する際に形成されやすく、多くの場合で急激な値動きを示唆するパターン。
最初の有力な手がかりは、出来高トレンドから見て取れる。12月6日から11日の間、価格は安値を更新したが、オンバランスボリューム(OBV)は高値をつけた。
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OBVはコインへの資金流入・流出を測定する指標。価格が下落してもOBVが上昇する場合、水面下で買いが進んでいることを示す。チャート上は弱くとも、誰かが押し目買いを行っているサイン。これが最初のリバウンドの兆候といえる。
このトライアングル下限サポートと、OBVのダイバージェンスの組み合わせが、早期の買い圧力回復を示唆している。
Sponsored Sponsored売り圧力が和らげば反発持続の可能性
明確な反発には、売り圧力の低下も必要だ。コインの中で最も粘り強い存在である長期保有者は、売却量を大きく減らしている。12月3日は1億108万3156XRPを売却していたが、12月10日には5115万7301XRPまで減少。約49%の減少である。依然として売り越しだが、そのペースははっきりと鈍化している。
3つ目で最も興味深い手がかりは、動きの速いウォレットの動向にある。短期のXRP保有者は、反発ごとに売り抜けて勢いを止めることが多い。しかし今回は、供給量を減らしてきた。これは保有期間別の供給量を示すHODLウェーブ指標から明らかである。
Sponsored Sponsored24時間の保有コホートは、12月2日時点で流通量の1.89%を保有していたが、12月10日にはわずか0.22%にまで減少。
1日〜1週間保有のコホートは、12月4日に3.88%でピークを付けた後、12月10日には1.24%まで減少。反発時の投機的圧力を排除している。
長期保有者の売りが減り、超短期保有(投機マネー)が市場を離れると、価格反発が持続する基盤となる。
SponsoredXRP反発を左右する注目の価格水準
XRPは2.00ドル近辺で推移しており、依然として2.28ドル〜1.98ドルの広いレンジ内で動いている。反発の勢いが増すには、まず2.17ドル突破が必要。この水準(約8.37%上昇)は次の上値試しを占う分岐点。終値で上抜ければ、レンジ上限への攻防強まる。
2.28ドル上抜けとなればレンジブレイクが確定。ようやくXRP価格が上方向を目指す展開となる。
下落の場合、リスクが近い。1.98ドルを終値で割り込むと、全体の上昇傾向が弱まる。この水準を下抜けると、チャートは1.88ドルへの道筋を示す。ここが次の主要なサポート。