XRP価格は数セッション前に反発を試みたが、その動きは維持できなかった。1月20日から1月21日にかけて反発した後、XRPは1.98ドル付近で失速し、再び下落した。現在は1.90ドル付近で推移し、下値リスクが強まりつつあるゾーンへ逆戻りしている。
チャートには明確な下落基調が形成されている。水面下では資金フロー、保有者の行動、取引所での動きなどすべてが同じ方向を指している。長期保有者(HODLer)が引き続き買いを入れている一方で、その他のグループによる利益確定がXRPの重石となっている。いまや、信念だけでさらなる下落を食い止められるかが問われている。
XRP、資金流出で下落リスク示唆
12時間足チャートでは、XRPがヘッドアンドショルダーズパターンを形成しつつある。ネックラインは1.80ドル付近に位置。
Sponsoredこのネックラインを下抜けると、18%の下落が見込まれる展開。
資金フローの動きもこのリスクを裏付ける。1月19日から1月22日にかけて、チャイキンマネーフロー(CMF)は価格とともに下落し続けた。CMFは大口投資家が資金を入れているのか引き揚げているのかを価格と出来高で測る指標。CMFが価格とともに下落する場合、自然な調整ではなく資金流出を意味する。
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この弱さはETFデータとも一致する。1月20日にはXRP ETFで約5330万ドルの大幅な純流出が記録された。この1日だけで周辺期間の純流入を上回り、ETF残高は期間を通じてマイナス維持となった。直近2日間は小幅なプラスとなったが、CMFが下降トレンドラインを上回るには至っていない。
CMFがそのライン下にある限り、下抜けリスクは継続する。他にもリスクが依然続いている。
Sponsored Sponsored短期保有者が急速に売却、反発を抑制
1.98ドル付近での失敗は偶然ではない。保有者データが上値の重さの理由を示している。
HODL Waves(保有期間別の分析)によると、最も投機的な1週間~1か月の保有層は1月8日以降、継続的に売却している。同期間、この層の供給シェアは約4.77%から2.24%へと減少。わずか2週間で50%以上が減った計算。
この層は通常、押し目買いと戻り売りが特徴。反発局面ごとに激しく売っており、短期間の回復局面でもXRPが1.98ドル超を維持できなかった理由となっている。
こうした売り圧力は取引所フローにも現れている。XRPの取引所残高は、月初には767万XRPの純流出が続いたが、1月23日には20万1000XRPの純流入へと転換。これは積極的な買い集めではなく、利益確定のためにトークンが取引所へ持ち込まれていることを示す。
要するに、投機的な売り手が反発局面の前に売りを仕掛けている。ただし、短期層だけを責めるのは正しいのか。
長期保有者が依然として蓄積 唯一の防衛線
全ての保有者が売っているわけではない。
長期のXRP保有者は、1月10日頃から堅調に積み増してきた。ネットポジションの変化を見る限り、XRP価格が下落する中でも大きな減少はない。この層が安定要因として機能し、大きな売り圧力があっても直ちに暴落しなかった理由となっている。
これは長期保有者が取引所への供給に寄与していないこと、すなわち短期売買より信念による保有を示す。
しかし、この下支えにも限界がある。長期的な蓄積は下落幅を抑制するが、資金流出や利益確定売りが続く場合、反転を保証するものではない。ETF経由の流入強化や投機的行動の転換がなければ、ホルダーの確信だけでは下落の遅延にとどまる可能性。
XRPの価格水準にリスク警戒感
XRPの価格構造は現在、明確な水準に集約されている。
下値では、1.80ドルが重要な節目。ここを明確に下回れば、ヘッドアンドショルダーズパターンが成立し、1.46ドルまでの一段安が現実味を帯びる。この動きは18%下落の予測を完結させる。
上値では、2.02ドル以上での終値維持が求められる。これにより右肩が否定され、利益確定売りの支配が弱まるサインとなる。2.19ドルを超えればさらに強い上昇転換が期待され、2.41ドルを上抜くまでは全体的な弱気構造が完全に解消されることはない。
現時点では、XRP価格は中間帯に位置する。長期保有者による買い増しが進む一方、投機的な売り手と資金流出が値動きを主導している。資金流入の回復や売り圧力の後退が見られない限り、ホルダーの確信は下落のスピードを和らげる要因にとどまり、相場を反転させるには力不足となる展開。