XRPの価格動向に年末を前にした警戒感が強まっている。直近24時間で約1.6%下落し、週足ベースでも主要銘柄の中で相対的な弱さが目立つ。足元の価格水準は前月比で約16%安と、反発力を欠いた状態が続いている。
テクニカル面では、相場の続落局面で形成されやすい下降三角形の下限付近で推移しており、市場参加者の心理は慎重に傾きつつある。現段階で明確な下方ブレイクが確認されたわけではないものの、複数の市場指標が同時に弱気シグナルを示しており、2025年末を控えた取引環境に不透明感を残している。
Sponsored個人投資家と長期保有者に同様の動き
XRPは依然として下降三角形の中に閉じ込められており、下落トレンドライン付近で横ばい推移が続く。12月18日から27日にかけて価格は上昇したが、マネーフローインデックス(MFI)は逆に低下した。
MFIは資金の流入や流出を追跡する指標である。価格が上昇するにもかかわらずMFIがより低い水準を記録した場合、小口投資家が反発局面でむしろ売却しており、買い増しではなく利益確定に動いていることを意味する。
その圧力がXRP価格をパターンの下限付近に貼り付けたままにし、上限への試し買いを阻んでいる。
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さらに長期保有者の動向を俯瞰すると懸念が強まる。
HODL Wavesによると、各保有期間ごとの供給量を可視化したもので、2~3年保有のXRPウォレットが11月26日時点の全供給量14.26%から、12月26日には約5.66%にまで低下した。
Sponsored Sponsoredこれらは長期志向の強い保有者層にあたる。彼らが売却に動くことで市場の下支えが一段と薄れる。小口投資家の弱さは通常だが、同時に長期層も売っている状況は異例である。
こうした動きにより、短期・長期ともにXRPから資金が流出する状態が強まっている。
資本流入が需要減少を示す
小口・長期の双方でセンチメントが低下する場合、次は資金フローが3番目の注目シグナルとなる。
Sponsoredチャイキンマネーフロー(CMF)も好転の兆しを示していない。CMFは出来高と価格の動きから売買圧力を測定する。大型マネーフロー指標はXRPで引き続きマイナス域にあり、下降サポートライン沿いに沈み込む展開だ。
要約すると、価格が横ばいでも、大口投資資金の流入が細りつつあり、需給で供給優勢の局面へ傾きつつある。CMFに改善が見られない今、市場はもう一段の下支えを失っている。
このため、XRP価格は反発せず横ばいが続いている。
XRPの価格水準が下落の有無を左右
現状、XRPは1.90ドルと1.81ドルの間に閉じ込められている。12月22日に1.90ドルを割り込んで以降、この水準を回復できていない。1.90ドルを奪還し、さらに1.99ドル突破へつなげることが初めての強気シグナルとなる。
Sponsored Sponsoredそれが実現すれば、下降三角形の上限を上回る動きとなり、強気派に反転の余地をもたらす。
しかし、現時点では強気よりも弱気シナリオの方が明確である。
1.81ドルを割れると、XRPは下降三角形から下方ブレイクしたとみなされる。この場合、1.68ドルまで下落余地が広がり、売り圧力が強まれば1.52ドルへの展開も想定される。
これはまだ確定ではないが、市場から反対のシグナルも出ていない。個人投資家の売り、長期トレーダーの売却、資金流入の鈍化が続く限り、XRP価格はこのレンジを維持するために耐えなければならない。