XRPは1.99ドル近辺で推移しており、過去24時間で約1%下落。市場全体のボラティリティにもかかわらず、今週は約4%の下落にとどまり、ADAやBCHなど多くのアルトコインと比べ相対的に安定している。
さらに重要なのは、チャートが初期の上昇転換シグナルを示している点だ。このシグナルはまだ確定していないが、ある重要な価格帯が維持されれば、少なくとも9%の短期的反発の可能性が大きく高まる。
SponsoredXRPが主要サポートを守り上昇兆候
XRPは12月1日から12月14日の間、日足チャートで強気のダイバージェンスを形成した。強気ダイバージェンスとは、価格が安値を更新する一方、RSI(相対力指数)がより高い安値を付ける現象を指す。RSIは売買の強さを測定するモメンタム指標。価格が下落する一方でRSIが改善していれば、多くの場合は売り圧力の弱まりを示唆する。
日足でこのような標準的な強気ダイバージェンスが発生した場合、下落トレンドから上昇トレンドへの転換に繋がることがある。
ただし、ダイバージェンスだけでは十分ではない。XRPの価格がサポートを守れて初めて意味を持つ。
トークンのテクニカル分析と市場の最新情報:さらに詳細なインサイトをご希望の場合は、編集者ハルシュ・ノタリヤが毎日お届けするニュースレターにご登録ください。こちら。
Sponsored Sponsoredサポートは1.97ドル付近に位置している。XRPはこのゾーンを繰り返し下支えしてきたが、オンチェーンデータがその理由を示す。
コストベースのヒートマップでは、1.97ドルから1.98ドル付近に購入が集中している。
このレンジでおよそ17億9000万XRPが蓄積された。コストベースのヒートマップは、多数の保有者がどの価格帯でコインを購入したかを示す。こうした水準では、投資家が損失を避けるため売却を控える傾向にあり、サポートが強化される。
Sponsored SponsoredXRPが1.97ドルを維持し、かつRSIも強い水準を保てば、強気ダイバージェンスの見方は有効となる。
2.17ドルは上昇勢力の初試練となる理由
サポートが維持されれば、XRPのさらなる上昇余地が広がる。最初の上値ターゲットは2.17ドル付近で、現水準から約9%の上昇に相当する。
この水準は重要だ。コストベースのヒートマップ上、2.16ドルから2.17ドル付近に大量の供給が集中している。ここでは約13億6000万XRPが取得されており、強力なレジスタンスとなるため、売り圧力発生が予想される。
SponsoredもしXRPが2.17ドルを日足で上抜ければ、2.28ドル、2.69ドル、さらには3.10ドルまで上値が開かれる可能性がある。ただし、これらは現時点では二次的ターゲットであり、市場全体の動向にも左右される。
無効化条件は明確だ。1.97ドルを日足で下回れば、反転シグナルは弱まり、1.81ドルや1.77ドルへの下落リスクが高まる。
現時点でXRPの価格は重要な分岐点にある。上昇転換シグナルは発生しているが、最も重要なサポート水準の維持が前提となる。