直近、XRPの反発は勢いに欠ける。持続的なモメンタムの構築に苦戦しているためだ。歴史的に弱気のシグナルであるデッドクロスの懸念も強まり、市場のセンチメントの重しとなっている
しかし、投資家行動の成熟が希望となる可能性。XRPが2025年7月の上昇を再現する下地となり得る。
XRP保有者が救う可能性
XRPの指数平滑移動平均線(EMA)は、デッドクロス形成に危険なほど接近している。200日EMAが50日EMAを上回ると発生し、市場の弱気モメンタムの強まりを示す。これは長期的な弱さの兆しと解釈され、コミュニティ全体に警戒感を促すことが多い。
Sponsored注目すべきは、XRPのEMAが直近でデッドクロス目前まで近づいたのは2025年7月だったこと。同トークンはその直後に53%急騰した。現在の構図は当時に似ており、近く市場の信認が戻れば同様の展開もあり得る。
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XRPのオンチェーンデータは、この論点に興味深い側面を加える。HODL Wavesのチャートは、中期保有者、とくに6〜12か月の保有者の増加を示す。この層の構成比はわずか2日で24.5%から26.2%へ上昇し、短期トレーダーが長期投資家へ移行している兆しを示す。
この変化は、XRPの将来パフォーマンスへの確信の強まりを映す。こうした行動は売り圧力を弱め、価格の安定を支える。傾向が続けば、目前のデッドクロスの弱気示唆を相殺し、昨年のような上方への動きに再び燃料を投じ得る。
XRP価格は2つの道筋
本稿執筆時点で、XRPは2.55ドルで推移。重要な2.54ドルのサポートをわずかに上回る。上方向のモメンタムを確認するには、2.64ドルのレジスタンス突破に向けた強気な買いの再燃が必要。
デッドクロスが現実化すれば、XRPは短期の調整に直面し、2.35ドル付近まで下落する可能性。こうした下げは、テクニカルに反応した短期的な売りを誘発し得る。
一方で、投資家の成熟が進めば、XRPは2025年7月のブレイク再現もあり得る。2.64ドルを明確に上抜けば、2.75ドル、場合によっては2.85ドルを目指す展開。これにより弱気見通しは無効化され、強気なセンチメントが再点火される。