XRPは1月6日に高値を付けて以来、急落が続いている。6日間で約15%下落した。複数のサポートラインがすでに下抜け、モメンタムも低下している。しかし、この売り相場の裏で、異例の現象が起きている。「信念買い」の投資家が、9月7日以来のペースで参入している。
主要なXRPの価格帯はいまだ維持されており、需要は水面下で静かに形成されている。この状況は、価格動向とブロックチェーン上の行動との間に珍しい乖離が生じる要因となっている。
SponsoredXRP急落、重要なトレンドラインに注目
1月6日の高値でXRPが200日EMAの回復に失敗したことで、売りが加速した。EMA(指数平滑移動平均)は直近の価格に重みを置き、短期・長期のトレンド強度を判断する際によく使われる。価格が主要なEMAを下回ると、通常は売り手が主導権を握る。
高値からまず100日EMAを下抜け、続いて50日EMAも割り込んだ。現在は20日EMA付近で推移しており、ここが短期トレンドの最後のサポートとなっている。
この水準は、コントロールされた調整と、より深い下落局面を分ける重要な分岐点となる。
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同様の展開は12月上旬にも見られた。12月4日にXRPが20日EMAを割り込んだ際には、その後数日で約15%下落した。この経緯を踏まえると、現在の水準はきわめて重要である。
この水準を維持すれば相場構造は生き残るが、明確に割り込む(終値で)場合は下落の加速リスクがある。
Sponsored Sponsored押し目買いが9月以来の強さ、特定保有者が主導
テクニカル面が悪化するなかでも、長期投資家、いわゆる信念買いの動きが強まっている。
この動きは「HODLerネットポジション変化率」に表れている。これは、長期保有者のウォレット残高が増減しているかを示す指標で、プラスなら積極的な買い増し、マイナスなら売却を意味する。
最も積極的なのは広範なクジラではなく、信念保有者だ。HODLerネットポジション変化率によれば、1月9日に約6200万XRP、翌2日間はその約4倍をウォレットが買い増した。
1月10日と11日には、それぞれ約2億3900万XRP、2億4300万XRPが買われた。価格が下がる中での動向であり、これは9月7日以来最大の2日間の押し目買いとなる。
一方、クジラは慎重姿勢を維持している。100万XRPから1000万XRPを保有する小口クジラだけが動きを見せており、合計残高は35億2000万XRPから35億3000万XRPへと1000万XRP増加した。現在の価格では約20億5000万ドル分の買いに相当する。
Sponsoredこれは広範囲な買い増しではなく、局所的・防衛的な買いにとどまる。小口クジラは主要サポート近辺で参入するが、大口投資家は依然として様子見だ。このバランスの悪さが、XRPが下値を支えながらも強い反発を見せられない理由となっている。
供給クラスターとXRP価格水準が強気姿勢を裏付け
この信念買いは、XRPのコストベース構造とも密接に連動している。
大量のXRPが同水準で買われた場所に「供給クラスター」が形成される。これらのゾーンは防衛線となりやすい。ほぼ損益分岐点にいる保有者は損失覚悟で売るよりも、押し目で買い増しする傾向がある。
2つの大きな供給クラスターが、現在価格のすぐ下に存在する。1つめは2.00ドルから2.01ドルにかけて、約19億XRPが蓄積された。
2つ目は1.96ドルから1.97ドルで、さらに18億XRPが買われている。モメンタムが弱い中でも売り圧力が和らいできている理由がここにある。
これらのクラスターが維持される限り、XRP価格は長い下ヒゲを形成し、安定を試みる展開が続く。20日間EMA(約2.04ドル)を回復できれば、この防衛策が機能している最初のシグナルとなる。
上昇局面では、XRPは2.21ドル、さらに1月6日の高値である2.41ドルの奪還が必要。2.41ドルを明確に突破できれば、2.69ドルが再び視野入りし、構造が再度上昇傾向へ転じる。
下落リスクも依然としてある。2.01ドルを明確に割り込めば、次の供給クラスターである1.97ドル、続いて1.77ドルが意識される。オンチェーンの供給クラスターが、XRP価格チャート上でも有効なサポートラインとなっている点にも注目したい。
XRPを支える確信はモメンタムや大口クジラによるものではなく、構造に由来している。20日間トレンドラインは完全には下抜けておらず、価格直下に密集する供給クラスターが存在する。この2点が維持される限り、押し目買い勢が参入する構え。