過去24時間で暗号資産市場は4%超下落した。XRP価格もこれに追随し、ほぼ同じ幅で下落した。それでも直近1週間では約7%の上昇を維持している。ただし、XRPは直近30日間で依然として下落傾向。これは全体的なトレンドが依然として弱いことを示す。
一方で、新たな機関投資家需要の物語が静かに進行中。XRPは今、弱さと機会が並存する重要局面にある。
XRP、1.43ドル付近で弱含みも強気ダイバージェンスに期待
XRP価格は今もカップ・ウィズ・ハンドル型のパターンに従っている。このパターンは一般に上昇を示唆するが、現在のハンドル部分は弱含みを見せ始めている。重要な水準は1.43ドルで、この価格帯がパターンのサポートとなる。この水準を日足で下抜けると、構造は崩れ、このセットアップは終了する。
従って、現状でパターンは有効だが、プレッシャーを受けている状況。
一方、モメンタムは初期的な強さの兆しを示している。1月末から3月中旬にかけてXRPは安値を切り下げたが、モメンタム指標であるRSI(相対力指数)は高値を切り上げた。この現象は強気のダイバージェンスを生む。
強気ダイバージェンスが示すのは、価格が下落しても売り圧力が弱まっており、全体の下落トレンド反転の兆しとなる。同様のシグナルは1月末から3月初めにも現れ、その時は20%超の上昇につながった。
今また同じセットアップが形づくられている。
このことから、XRPは直近の下落にもかかわらず再び上昇を試す可能性が残る。もしそうなれば、主要なレジスタンスを突破するための後押しとなるかもしれない。ただし、その動きが維持されるためには、全体的な市場構造がこれを支える必要がある。
レバレッジ減少、売り圧力も緩和傾向
市場データによると、レバレッジは大幅に縮小している。
未決済建玉(オープン・インタレスト)は約9億7500万ドルから8億4700万ドルへ、およそ13.1%減少した。同時に、ファンディングレートも約0.0015から0.0011と26%以上低下した。
同様の構図は3月初めにも見られた。その時はオープン・インタレストが7億6400万ドルまで下がり、ファンディングもマイナスに転じた後、XRPは上昇へと転じた。
スポットでの動きも、売り圧力の減少を裏付けている。
取引所のネットポジションデータによれば、流出が継続。3月8日時点では流出量は-4740万XRP程度だったが、直近データでは-1億1520万XRP前後まで流出が拡大。これは前回の上昇局面と比較して、より強い蓄積が示唆される。
加えて、短期保有者のポジションが大きく減少している。HODLウェーブ(保有期間を追跡する指標)によると、「1週間〜1か月」のグループの供給割合は3月1日の約5.24%から現状1.36%と、約74%の減少となった。このグループの供給量は年初来最安となっており、短期投機資金の退出が着実に進んでいることを示唆。
つまり、短期トレーダーはすでに利益確定し、ポジションを解消した格好となる。
従って、今の市場状況は:
- レバレッジ縮小(約13%減)
- 強気ポジションの弱体化(ファンディング比約26%減)
- 流出額の増加(3月初旬比2倍超)
- 短期供給の大幅減少(約74%減)
この組み合わせは、多くの場合、さらなる下落ではなく、もみ合い(コンソリデーション)を促しやすい。そして、Evernorthはナスダックと連動するXRPトレジャリー構造の構築にも取り組んでおり、長期的な機関投資家需要の可能性を示唆している。これにより、XRP版のマイクロストラテジー的な物語が浮上する可能性がある。こうしたセンチメントの高まりが、スポット取引からの資金流出を一定に保っている模様。
圧力が緩和されつつある中で、今後の動きは重要な価格水準に左右される。
XRP、1.60ドル突破で30%上昇も
XRPは現在、2つの重要なレンジ内で推移している。上値では1.60ドルが主要なレジスタンス。ここを突破すればパターンの確認となり、2.08ドルまで上昇する可能性が高まる。勢いが続く場合、さらに2.32ドルの水準まで伸びる動きも考えられる。
下値では1.43ドルが重要なサポート。ここを割り込むと、トレンド転換となり、構造が崩れる。
現時点で、XRPは均衡した位置にある。
モメンタムは改善し、レバレッジも減少、売り圧力も後退している。一方、XRP価格は依然としてレジスタンス下にあり、サポート水準にも近い。
これにより、次の価格動向が非常に決定的なものとなる。
もし1.43ドルのサポートが維持され、1.60ドルを上抜けた場合、XRPはより強い回復局面に入る可能性がある。しかし、最初にサポートが崩れると、ブレイクアウトのシナリオが実現する前に構造が崩壊する。