XRPのクジラがバイナンスに1億1240万ドルを送金した。7カ月ぶりの高水準となり、暗号資産アナリストは大口保有者による売り圧力の高まりを示唆する。
ただし、新たなデータによれば最大規模の売却はすでに落ち着きつつあるとみられ、トレーダーは重要な価格水準を注視している。
XRPクジラによる入金が示す売り圧力の実態
クジラの入金は、大口保有者による取引所への大規模な送金を追跡するもので、通常は売却直前に観測される動きである。今回、暗号資産アナリストのDarkfost氏は、100万XRP以上の取引を集計した。
こうした動きが重要なのは、保有者が取引所で保有トークンを数分で売却できるためである。従って、入金額の増加は短期的な価格の弱含みに先行する傾向がある。
今回の急増は、XRPが8月以降30%超上昇したタイミングと重なる。このため多くの大口保有者が、この上昇局面で利益確定を図った模様。
月次の平均入金額も約7200万ドル増加した。過去3カ月平均は約9000万ドルだった。日単位では一時4億ドルを上回った場面もある。
一方で、直近データでは入金額が通常水準に戻りつつある。大規模な売り圧力が少なくとも今は緩んだ可能性が高い。
本稿執筆時点で、XRPは1.33ドル近辺で取引されている(BeInCryptoデータ)。24時間の値幅は1.32ドル〜1.40ドル、時価総額は約840億ドル。
XRPは1.40ドルを上抜けるか、1.26ドルに向かうか
テクニカルアナリストの見方は分かれている。CryptoBusyは、4時間足チャート上の主要な下降トレンドラインをXRPが現在テスト中と指摘する。直近では1.26ドルから1.40ドルまで上昇した。
1.38〜1.40ドルのゾーンを突破すれば、1.45ドルや1.50ドルを目指す可能性が出てくる。一方、1.33ドルを維持できなければ、1.30ドルあるいは1.26ドルまで下落する展開も考えられる。
一方で、EGRAG Cryptoはより慎重な見解を示す。同氏のチャートでは、一時1.18ドルまで下落した後、1.63ドルや1.80ドルを目指す可能性が示された。ただし、これはまだ仮説であり、価格動向による確認が必要と強調する。
強気な見方として、アリ・マルティネズ氏は、重要な水準を維持できれば直近ターゲットを1.55ドルに設定した。現状、1.33ドルが反転上昇と深押しの分岐点となる。トレーダーは、いずれのシナリオも動く前には確認を要するだろう。
それでも、大口保有者は価格に影響を与えやすいため、取引所への入金動向は引き続き注視すべき重要なシグナルとなる。











