XRPは数日間にわたり横ばい推移が続いており、値動きは強い方向感よりも迷いを反映している。このもみ合いのパターンは今後も継続する可能性が高いが、それを支える力学に変化が見られる。
過去の損失や恐怖に根差したレンジ相場とは異なり、足元の横ばいはより前向きな基調がある。
XRP大口売却と利確が増加
XRPクジラの動静は過去9日間で静かに弱含みに転じた。1億から10億XRPを保有するアドレスはこの期間に合計2億2000万トークン以上を売却した。
クジラによるこの3億500万ドル相当の売却は、XRPの有力保有者におけるホールドへの信念がややながらも揺らぎ始めていることを示す。
売りペースは過度に加速しているわけではない。しかし、こうしたクジラによる継続的な売りがこの規模で続けば、買い上げ圧力を抑え、上昇を阻む圧力になる。
この層が再び蓄積モードに転じるまで、緩やかな売り圧力がXRPの上抜けを阻む上値の壁となる。
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Realized Profit/Loss Ratio(実現損益比率)は、XRPの保有者にとって1か月ぶりに実際の利益を記録した。1月以来の高水準となり、保有者が取得価格を上回る水準でポジションを手放していることを示す。
この売却が短期・長期のいずれの保有者によるものであっても、市場には前向きなインパクトがある。
これまで、ベア(弱気)市場局面での利益確定は好材料とされてきた。利益確定による売却が新たな投資資金を呼び込み、現値水準で新規投資家が参入する動きを誘発する。
こうした資本循環が値動きの安定を下支えし、今後の本格的な回復フェーズの土台となる需要を徐々に形成する。
XRP価格のもみ合い
XRPの価格は本稿執筆時点で1.39ドル。1.43ドルのレジスタンスと1.34ドルのサポートの間でもみ合う状況が1か月近く続いている。強気・弱気双方ともにこの値幅を抜け出すほどの勢いを示していない。
この価格帯がしっかりとした均衡ゾーンとなり、抜け出すには大きな材料を要する局面。
投資家のシグナルが交錯しており、当面もみ合いが継続する公算が大きい。クジラの売り圧力と、利益確定の資本循環というせめぎ合いが、XRPをこのレンジにとどめている。
こうした力学によって急落は回避される一方、直近のレンジからの即時ブレイクアウトも抑えられる。
20日EMA(指数移動平均線)がサポートとして機能すれば、上昇転換の初期サインとなる可能性がある。クジラの売却が止まれば、XRPは1.43ドルを上抜けて1.51ドルに向かう展開が現実味を帯び、レンジ相場観を否定し短期上昇トレンド転換を裏付ける。