XRPは下落圧力に直面し続けており、価格は抵抗を突破できず、懐疑的な保有者による売りが重荷となっている。一方で、クジラは再び蓄積を始め、大規模な買いで下落を相殺しようとしている。
慎重な長期保有者と強気なクジラの綱引きが、XRPの短期的な価格推移を形づくっている。
XRP投資家が買い増しに動く
約3週間の静かな期間を経て、XRPクジラは再び蓄積を開始した。データによれば、1億〜10億XRPを保有するアドレスが過去3日間で4億枚以上を取得。現在価格ベースで11億ドル超の投資規模に相当する。
Sponsoredこの大口買いは、クジラがXRPの回復に自信を持っていることを示す。積極的な買い集めは楽観的な見方を反映し、影響力の大きな投資家が現行水準を買い場とみなしている可能性を示唆している。
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一方で、長期保有者は異なる行動を取っている。「消費年齢」指標が急上昇しており、長期間保有されていたXRPが市場に放出されていることを示している。直近の急増は過去2か月で最大規模であり、大口の分配が進んでいる。
過去の傾向から、こうした急増は価格調整と一致することが多い。長期保有者の売りが下押し圧力となるなか、クジラの買いがそれを上回らない限り、XRPは依然として弱含みが続く可能性がある。相反するシグナルは、力強い回復に必要な勢いを削ぐリスクがある。

XRP価格が停滞中
XRPは現在2.81ドルで推移しており、直近の抵抗水準2.85ドルを突破できていない。最も近いサポートは2.73ドルで、過去にも何度も維持されてきた。売り圧力が強まる局面では、このサポートが引き続き重要な役割を果たすだろう。
クジラの買いと長期保有者の売りという相反する動きにより、XRPは当面レンジ内にとどまる可能性がある。短期的には2.85ドルの抵抗と2.73ドルのサポートの間での推移が予想される。

もしクジラの買いが長期保有者の売りを上回れば、XRPは2.85ドルを突破しサポートに転換する可能性がある。その場合、2.95ドルへの上昇が見込まれ、次の重要ラインである3.00ドルを試す展開も考えられる。3.00ドルを上抜ければ、上昇トレンド再開とセンチメント改善のシグナルとなるだろう。