ハッカーがバイナンス共同創業者イー・ハー氏のWeChatアカウントを乗っ取り、Mubarakahトークンを利用したポンジスキームを実行し、約5万5000ドルの利益を得た。
この侵害は、SNSアカウントの乗っ取りによる暗号資産市場の操作リスクの高まりを浮き彫りにする。セキュリティ分析担当者は、速やかにハッカーの取引を追跡し、不正の詳細を明らかにした。
ハッカーはイー・ハー氏のWeChatアカウントにアクセスし、Mubarakahトークンに関するプロモーション投稿を行った。イー・ハー氏は、取引高で世界最大の暗号資産取引所であるバイナンスの共同創業者である。
Sponsoredチャンポン・ジャオ氏は本件を確認し、注意を呼びかけた。同氏は、従来のSNSプラットフォームに強固なセキュリティが欠如していると指摘。
「誰かが @heyibinance のWeChatアカウントをハッキングした。ハッカーの投稿からミームコインを買わないように。Web2のSNSセキュリティは強くない。安全第一!」と同氏は投稿した。
ブロックチェーン分析会社Lookonchainはハッカーの動静を追跡した。攻撃者は約7時間前に2つの新規ウォレットを作成し、1万9479USDTで2116万Mubarakahトークンを安値で取得。
イー・ハー氏のアカウントを悪用した虚偽の投稿を受け、Mubarakahの価格は急騰した。Geckoterminalのデータによれば、価格は本日アジア早朝の取引で0.008ドルまで上昇し、約200%の急騰と過去最高値を記録した。
ハッカーは1195万トークンを4万3520USDTで売却し、残る921万トークンは約3万1000ドル相当であった。使用されたウォレットは、0x6739b732C14515997Caa8deCb6C047dc1c02Fb9cと0xD0B8Ea6AF32A4F44Ed7F8A5E4E7b959239f5AE1Dである。
「SNS上の未確認な煽りに注意し、ブームに流されないことで、このような詐欺の被害を防いでほしい」とPeckShieldAlertは呼びかけた。