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Zcash、34%急落を回避―反発は一時的か

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Shigeki Mori

20日 1月 2026年 12:34 JST
  • ジーキャッシュの価格は359ドル付近で34%下落を辛くも回避したが、弱気の構造が依然として続いている。
  • クジラによる買いは12.65%増加したが、現物流出は87%減少し、確信なき押し目買いを示唆している。
  • $350を維持すれば安定が続くが、失えば$250への下落リスクが再燃する。
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Zcashは重大な下落寸前だったが、買い手が土壇場で参入。12時間足ではベア型パターンがほぼ確定しかけ、Zcash価格の大幅な調整を示唆していた。

しかし実際は、押し目買いが強まり長い下ヒゲを形成し、下落を回避した。それでも、これが本格的な買い意欲だったのか、それとも一時的な防衛だったのかが焦点だ。下落は先延ばしされただけなのかもしれない。

34%下落寸前で買いが入り反発

12時間足では、Zcashが明確なヘッド・アンド・ショルダーズ型を形成した。下抜けラインは359ドル付近で、一時的にその水準を下回った。この動きがパターン全体を発動させる恐れがあり、下落幅は34%に及ぶ見通しだった。

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ただし、下落は確定しなかった。

買い手が勢いよく参入し、ローソク足の確定前に価格を再びサポートライン上へ引き上げた。その結果、長い下ヒゲが出現した。これは、売り手が継続を期待した水準で需要が生じた典型例である。現時点でこの下ヒゲは、崩壊回避を示すものの、反転ではない。

Bearish Pattern
ベア型パターン 出典:TradingView

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モメンタムも小幅ながら下支え。1月10日から19日にかけてZcashは安値を切り下げている一方、モメンタム指標RSIは安値を切り上げている。これは12時間足における典型的な強気のダイバージェンスだ。急落後によく短期的な反発を示唆する。

Bullish Divergence Forming
強気ダイバージェンスの進行 出典:TradingView

ただし、このダイバージェンスは脆弱だ。有効性を保つには、Zcash価格が12時間足で335ドル以上を維持する必要がある。この水準を下回る終値が出れば、シグナルは弱まり再び下値余地が広がる。つまり、買い手は下落を遅らせただけで、リスクは消えていない。

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クジラの買いと現物フロー鈍化

背景を探ると、なぜ値崩れが踏みとどまったかが見えてくる。

過去7日間で、クジラがZcash保有量を12.65%増やし、クジラ保有量はおよそ9950ZECとなった。このグループが売り急ぎ時の最大の支えとなった。一方で、上位100アドレス(メガクジラ)はほとんど追加しておらず、長期保有層には慎重な姿勢が残る。

Zcash Whales
Zcashクジラ 出典:Nansen

現物市場のデータもこの傾向を裏付ける。

11月下旬には、Zcashの1日あたりの取引所流出額が約61億ドルに達し、強い買い意欲が見られた。しかし現在、そうした旺盛な需要はない。1月18日には流出額が1570万ドル、1月19日には768万ドルと急減。ピーク時から比べて87%の減少だ。

Spot Exchange Netflows
取引所現物ネットフロー 出典:Coinglass

買い自体は継続しているものの、ペースは大幅に鈍化している。

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マネーフロー・インデックス(MFI)がこうした需要の質を示す。MFIは価格と出来高を組み合わせ、買い圧力が積極的か、守勢かを示す。12時間足でMFIは安値を切り上げているのに対し、Zcash価格は下落基調をたどる。

この動きはブレイクアウト狙いではなく、押し目買い傾向を表す。買い手は高値ではなく、下落によって弱さが表れた時にのみ参入している。

ZEC Dip Buyers Continue To Come In
押し目買いが継続 出典:TradingView

この違いは重要である。押し目買いは急落を止めることができるが、今回も直近の下落局面でそれが起きた。しかし、より強い継続的な買いが伴わなければ、それだけで持続的な上昇をもたらすことはほとんどない。

現時点でZcashには需要がある。ただし、その姿勢は慎重かつ選択的で、急を要するものではなく、反応的な動きにとどまる。

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Zcashの反発転換を左右する重要な価格水準

下方ブレイクがいったん回避されたことで、今はインジケーターより価格水準がより重要になっている。

最初の重要ゾーンは359ドルから350ドルの付近。このエリアをZcashが12時間足で下抜ける場合、ヘッド・アンド・ショルダー(頭と肩)パターンが再び有効化される見通し。その場合、250ドル付近への下落余地が再び開かれ、想定されていた34%の下落幅がほぼ達成されることになる。

一方、買い手がこのゾーンを守り続ければ、短期的な安定が維持される可能性がある。

上値に関しては、450ドルが最初の試練。この水準は弱気パターンの右肩にあたり、ここを明確に上抜けることで弱気構造が崩れ、モメンタムが再び生まれる可能性が出てくる。

Zcash Price Analysis
Zcash価格分析 出典: TradingView

ただし、この弱気パターンが完全に否定されるのは559ドルを上抜けてから。それまでは、どの反発もトレンド転換ではなくあくまで調整にとどまる。

Zcashは現在、この中間で推移している。買い手は価格防衛の意志を示した。クジラも参入している。押し目買いも活発。しかし、過去の買い集め局面ほどの確信は見られない。

34%の暴落は、ひとまず回避された。しかし、今後もそうなるかどうかは、買い手のこれからの行動次第であり、過去の対応だけでは語れない。

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