Zcash(ジーキャッシュ)は数週間にわたる急激な値動きの後、落ち着きを取り戻しつつある。価格変動率の低下が顕著となっている。これにより、高値切り下げと安値切り上げが収束するシンメトリカルトライアングル(対称三角持ち合い)パターンが形成された。
ZECがこのパターン内で値幅を縮小する中、投資家の動向が次の決定的な動きの鍵を握るため、トレーダーが注視している状況。
Zcash売り圧力が強まる
オンチェーンデータは、Zcash保有者の慎重な姿勢の高まりを示唆する。Nansenのデータによれば、ZECの中央集権型取引所への残高が着実に増加している。この傾向は通常、投資家がさらなる下落を見込み、個人ウォレットから取引所へコインを移動し売却意欲を強めるシグナルとなる。
Sponsored直近24時間で取引所残高が16%増加したことから、保有者は買い増しよりも資金保全を優先している様子。この行動は市場の自信喪失を反映し、売り圧力が強まりやすく、価格の持ち合い局面では下押し要因となる。
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売り圧力は、しばしばデリバティブ市場へ波及し清算を通じてリスクを増幅させる。しかしZcashの場合、現時点で清算マップは非対称となっており、下落加速は限定的。500ドル付近のショートポジション残高は約48億ドルと、357ドル付近に集まるロングポジションの25億ドルと比べて大きい。
このアンバランスにより、現状ではショート勢が相対的に守られ、ロング勢の方が短期的なリスクを強く負う。ZECが下落してロング清算が進めば、上昇志向の参加は後退しやすい。この展開ではレバレッジ需要も低下し、より明確な方向性が現れるまで先物市場は様子見が続く可能性が高い。
ZEC価格、明確な方向感を待つ
ZECは引き続きシンメトリカルトライアングル内で推移し、高値と安値の収束が続く。このパターンは、ボラティリティ縮小後に急激な動きを伴うことが多い。頂点に向け価格が近づくにつれ、スポット市場の資金移動やデリバティブのポジショニング次第で、上抜けや下抜けいずれかの明確なブレイクアウトが期待される局面。
現状では下落リスクが優勢。売り圧力継続と取引所残高増加により、405ドル割れの可能性が高まる。340ドル付近まで下落すればロング清算を誘発し、その連鎖によりZcash価格が300ドル近辺まで下げる展開も想定される。強気のセンチメントは一段と後退しやすい。
一方、売り圧力が弱まり資金流入が戻れば強気シナリオも残る。トライアングル上限の504ドルを明確に上抜ければ下落シナリオは否定され、ショート清算が誘発されやすい。勢いが買い方優勢に大きく傾くことで、ZECは600ドル付近まで急伸する可能性もある。