100ドル台の原油再燃、米海軍封鎖が拍車

  • 米中央軍は4月13日からイランの全港湾交通を封鎖し始めた。
  • ブレント原油は、$103~$105の重要なレジスタンスゾーンに差しかかっている。
  • 地政学的緊張が高まれば、原油価格が$113〜$116まで上昇する可能性がある。
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ブレント原油が7.9%急騰、米国がイラン港湾への海上封鎖を強制

これは近年で最もボラティリティが高く、地政学的リスクが色濃い原油市場を生み出した状況。

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ワシントンが引き金を引く──原油市場は火の海

ブレント原油は重要な分岐点にある。3月中旬に1バレル115〜116ドルへ劇的に急騰した後、価格は3週間にわたりじりじりと下落。しかし本日の急騰となる1日で7.9%高のローソク足が、情勢を一変させた。

要因は明確。4月13日、米中央軍は、アラビア湾およびオマーン湾全域で全てのイラン港湾の入出港船舶に対し、国籍・所有者を問わず即時発効の海上封鎖を発動したと発表

重要なのは、ホルムズ海峡が依然として開放されている点。世界の原油供給のおよそ2割が直ちに影響を受けずに済んでいる。ただし、イラン港湾の直接的な封鎖は供給を絞り、すでに湾岸航路の保険料を押し上げる要因となっている。

この状況は流動的で、封鎖の期間については現時点で確定情報がない。イラン国会議長はすでに報復を示唆し、「現在の上昇率を楽しんでおけ」と市場に警告している。

日足チャート:3週間の停滞から目覚めつつある市場

昨年10月中旬から2月まで、ブレント原油は60〜72ドル(緑枠)でじわじわと上昇。その後2月末、急激な地政学的ショックで価格は数週間のうちに2倍近くとなり、115〜116ドル(赤枠)まで急騰した。

ブレント原油 日足チャート
ブレント原油 日足チャート 出典:Tradingview

その高値以降、日足は安値と高値が徐々に下がる分配(イエローサークル)パターンを描き、勢いの減退を示していた。日足MACDはゼロ未満で、ヒストグラムも弱含み。RSIも55〜60前後の中立水準で、3月急騰時の買われすぎ圏には遠い。

本日の大陽線は無視できないが、日足トレンドは依然回復途上。MACDも上昇転換は確認されておらず、この上昇が本格的かは未確認。

4時間足チャート:短期強気勢の台頭

4時間足に視点を移すと、より強気な様相。MACDは上昇クロスし、ヒストグラムは拡大(黄色サークル)。RSIも4月7〜8日ごろの売られすぎ水準から急速に回復中(青楕円)。

ブレント原油 4時間足チャート
ブレント原油 4時間足チャート / 出典:Tradingview

この短期的な勢いは本日の地政学要因と一致。ただし日足全体では依然下落トレンド内の反発であり、トレンド転換とはまだ断定できない。

上昇側には3つの抵抗ゾーン。まずは103〜105ドルの現水準が最初の攻防。その上は108〜110ドルが次の壁、さらには113〜116ドル(赤枠)が主要レジスタンス。

下値では93〜96ドル(緑枠)が主要サポート。過去何度も守られた水準であり、強気派にとって失えない防衛線となる。ここを割れると78〜80ドルが最後の構造的なサポートであり、ショック以前の基準線。

最大の不確定要素はヘッドラインリスク。市場はニュースに大きく振れるため、テクニカル分析だけではイランの予期せぬ報復や意外な外交解決に対処できない。今はチャートと同じくニュース動向の警戒が欠かせない局面。

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